ウェブで求める人材を獲得②~多様化する採用方法とホームページ

ウェブで求める人材を獲得するために、前記事では採用市場の動向について解説してまいりました。

前記事:ウェブで求める人材を獲得①~2024年度求人市場の動向

今回は、現在の多様化する採用方法のご紹介とともに、ウェブでの採用活動、特にホームページを活用した採用活動について、求職者の実際の動向を交えて解説します。

コロナ禍で進んだオンラインでの採用活動ですが、企業側・求職者側ともに近年すっかり定着しつつあります。
加えて、経済が活発化した現在では、対面での採用活動も戻ってきています。

こうしてオンラインと対面の併用・使い分けが進む中、採用方法についても様々な手法が登場してきました。

1.様々な採用方法と中小企業におすすめの採用方法

昔からある採用手法から、近年見るようになった新たな採用手法まで、一例をご紹介します。いくつご存じでしょうか?

このように様々ある採用方法の中でも、中小企業が低コストで今すぐにでも活用ができるおすすめの採用方法は3つあります。

それが

  • 自社のホームページ
  • 求人検索エンジン
  • ハローワーク

の3つです。

中小企業におすすめ①自社のホームページ

自社のコーポレートサイトに求人情報を掲載したり、採用専用サイトを制作したりするなどして、求人応募を受け付けます。

ハローワークや求人広告などで求人情報を出稿する場合、出稿する媒体の仕様に合わせた求人票にする必要があります。
自社の魅力を最大限に発揮するためには、豊富な情報で求職者にアピールする必要がありますが、このように制限された情報中ではなかなか難しいでしょう。

そこで自社のホームページを活用します。求職者に向けた豊富な情報を、文章だけではなく、写真や動画といったより分かりやすく興味を惹くようなアプローチで発信が可能です。
貴社の魅力を存分に発揮しましょう。

中小企業におすすめ②求人検索エンジン

IndeedやGoogleしごと検索といったサイトに代表される、インターネット上の求人情報を集約した、求人情報に特化した検索エンジンに求人を出稿できます。

無料で利用できるものから、別途料金を支払うことで広告のように求職者への露出を増やせるサービスもあります。

当システムにおいても、以下の3つの求人検索エンジンへ、自動連携での求人票出稿が可能です(2024年8月現在)。

  • Indeed
  • Googleしごと検索
  • Simply Hired

操作方法については、サポートサイトで動画と一緒に詳しく解説しております。
ぜひご活用ください。

参考:サポートサイト|コンテンツ編集 – 採用情報ページ編集

中小企業におすすめ③ハローワーク(公共職業安定所)

厚生労働省が運用する、どんな事業主でも無料で利用できる総合的雇用サービス機関です。
求人情報は全国500カ所を超えるハローワークで直接紹介されるだけでなく、ハローワークインターネットサービスを通してウェブ上にも掲載されます。

参考:厚生労働省|ハローワークインターネットサービス

2.求職者は企業のホームページを見ている

これら企業側の採用活動方法に対して、では実際に求職者は何を情報源として就職活動をしているのでしょうか?

新卒、中途採用それぞれの「企業選びの際の情報源」についてのアンケート結果をみてみましょう。

まずは2024年新卒に対する調査です。
「企業探しに有益な情報源は?」とのアンケートに対して、「個別企業のホームページ」と回答した数は全体で4番目(20.6%)でした。

しかし、「志望企業の研究に有益な情報源」としての回答では、全体最多で62.4%が参考にしていると回答しています。
自社ホームページは企業について深く調べる際の情報源として、重要な役割を果たしていると考えられるでしょう。

また、「就職活動中に採用ホームページ・コーポレートサイトに目を通したか?」というアンケートに対しては、7割弱(67.2%)が企業の採用ホームページに「かなり目を通した」と回答しています。

さらに採用ホームページだけでなく、コーポレートサイトについても「かなり目を通した」「目を通した」と回答した方は合わせると9割を超えます。

求職者は採用ホームページだけではなく、コーポレートサイトも併せて確認していることがわかります。

では、中途採用市場ではどうでしょうか。

下記は転職サイトが登録者に対して行った、企業選びの際に情報源として最も多く参考にしているのは、という年代別のアンケートです。

全ての年代において

  • 転職サイト
  • 企業ホームページ
  • 会社クチコミサイト

の3つは高い数値を誇っています。
ですので、とりあえずはこの3点を抑えておくことが重要といえるでしょう。

また、それぞれ

  • 20代では約20%がSNSも参考にしていると回答
  • 30代は他の年代と比較して「会社クチコミサイト」の回答が多い
  • 40代は他の年代と比較して「ハローワーク」という回答が多い

という結果となっており、採用ターゲットと考える年代に対して、これらの媒体の活用も検討できます。

3.ホームページが古いと志望度が下がる可能性が

採用ホームページに関しては、それ自体のデザインや掲載する情報に関しても注意が必要です。

下記は採用ホームページのデザインや情報が古いことによる志望度への影響を調査した結果です。

ホームページのデザインや情報が古いと関心・志望度が下がることに「とても影響する」と回答したのは26.9%「やや影響する」と回答したのは61.2%に上ります。
併せると実に9割近くがホームページのデザインや情報が古いと関心や志望度が下がる(計88.1%)と回答、「影響しない」との回答は1割にとどまっています(11.9%)。

ホームページが古いと、

  • 本当に今も募集しているのか?
  • 会社が活発に活動していないのだろうか?
  • そもそも会社は本当に存在しているのか?

など、閲覧者=求職者への信頼感や安心感を損ねてしまいかねません。
最悪の場合、「この会社への応募は辞めて他社に応募しよう」と競合他社と比較されてしまう可能性もあります。

ホームページのデザインや掲載する情報は、常に最新の状態にしておく必要があることがわかります。

4.まとめ

様々な採用手法と、ホームページ活用の重要性についてご紹介してきました。

コロナ禍で進んだオンラインでの採用活動とともに、近年では対面での採用活動も戻ってきています。
こうしてオンラインと対面の併用・使い分けが進む中、採用活動も様々な方法が登場しています。

その中でも自社ホームページは求職者が閲覧する可能性が極めて高く、その志望度はデザインや掲載するコンテンツに影響されることもあります。
自社ホームページは常に最新の状態を保ち続けるようにしましょう。

次記事ではさらに「求人獲得に強いホームページ」について、当システムの『求人サイト自動連携機能』のご紹介や採用情報ページの作り方、事例も併せてご紹介します。

次記事:ウェブで求める人材を獲得③~求人獲得に強いホームページとは

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