E-E-A-Tとは①~E-E-A-T基礎知識~

SEO対策によく聞くようになった「E-E-A-T」という概念、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとったGoogleの造語で、現代では非常に重要な評価基準です。
近年はこのE-E-A-Tに配慮した「コンテンツの質」が求められています。
一見難しそうに思えるE-E-A-Tですが、しかしご理解いただければ貴社の魅力をアピールする要素ともなり得ます。

本記事ではこのE-E-A-Tについて

  • E-E-A-Tの基礎知識や重要性
  • SEOとの関連性とYMYLについて
  • E-E-A-Tを考慮してSEO対策をするときのポイントとプラスα

について解説してまいります。
E-E-A-Tがよくわからないという方も、これからE-E-A-Tを考慮したSEO対策を行いたいとお考えの方も、ぜひ本記事を参考になさってください。

1.E-E-A-Tとは一体なに?

E-E-A-Tとは、Googleの検索アルゴリズムにおけるホームページの評価基準の一種で、

  • Experience(経験)
  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

上記の頭文字の略称です。
「イーイーエーティー」や「ダブルイーエーティー」と読みます。

実際にGoogleの「検索品質評価ガイドライン」にE-E-A-Tについて提示されており、今日におけるSEO対策では、必ずといっていいほど見かける単語です。

Googleの検索アルゴリズムは、日々進化を続けており、以前まで主流だった被リンク数やキーワードの挿入だけでは大きなSEO効果は見込めなくなりました。

現代におけるSEOではコンテンツの質を重要視しており、その象徴としてE-E-A-Tが評価軸として登場したのです。

1-1.E-E-A-Tの重要性

E-E-A-Tに即した記事は、検索結果の上位表示に大きく貢献するため、SEO対策としては欠かせない要素です。

よくテレビやインターネットでも、その業界の専門家や研究者が取材を受けます。
それは、有益かつ信頼できる情報を持っている人だからです。

このように、記事を見た人にとって有益で信頼できる情報かどうかを判断する重要な要素としてE-E-A-Tの概念は大切です。
SEOライティングにおいてE-E-A-T以外にも重要な要素については、以下の記事でも紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。

参考:SEOライティングで初心者が知っておきたいコツ6つ

2.E-E-A-T 高品質にするための4つの要素

2-1.Experience(経験)

2022年12月に新たに加わった要素で、記事コンテンツにどれほど「経験が織り込まれているか」という観点です。

例えば、あなたが何か商品を購入する時に、その商品をすでに購入し使用している人のレビューや口コミを探したりしませんか。
レビューや口コミは実際に体験した人のオリジナルなコンテンツであり、信頼性が高い有益な情報と考えられます。

このように、実際にそれを経験している、または誰かが経験したことを伝えているなど、経験に基づくコンテンツは信頼性が高いと見なされます。
また、Googleは「状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。」ともしています。

引用:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加

2-2.Expertise(専門性)

ホームページ全体や単一の記事コンテンツの内容が、専門性に長けているかの観点です。

例えば、以下のホームページでは、Bの方が専門性に特化していると判断できます。

A)日常の健康や買い物、グルメを取り上げたホームページ
B)腹筋を割りたい人のための筋トレを紹介するホームページ

上記のように、複数のジャンルや情報を取り上げるホームページよりも、1つの内容を取り上げるホームページの方がGoogleからの評価は高いです。

さらに、ホームページの運営者が、素人なのか専門的な資格や経験があるのかによっても評価は変わります。

腹筋を割るためのトレーニングを紹介するにしても、素人よりもプロトレーナーの方が専門的かつ信頼できるはずです。

上記の点において、E-E-A-Tの中でも専門性は非常に重要な観点といえます。

2-3.Authoritativeness(権威性)

ホームページや記事が、優れたコンテンツであると評価されているかの観点です。

具体的には、被リンク数やサイテーション(他サイトやSNSで企業名やサイト名、ブランド名やサービス名などが言及されること。URLのリンクが貼られる必要はない)があげられ、検索エンジンに限らず、SNSで言及されているかも評価対象とされています。

例えば、以下のホームページならどちらがより権威性があるといえるでしょうか。

A)運営者が過去に本や論文を出版し、記事についてSNSやブログで引用・シェアされている
B)運営者のプロフィールがわからず、引用・シェアされていない

上記だと、Aの方が権威性の高いホームページと判断できるはずです。

例え、どちらも高品質なコンテンツを制作していたとしても、Aの方がより権威性が高いと判断され、検索結果にも影響するでしょう。

2-4.Trustworthiness(信頼性)

ホームページや記事、運営者が信頼できるかを判断する観点です。

信頼できる情報として、以下のような項目が例にあげられます。

  • オリジナルコンテンツであり、コピーや類似のコンテンツを用いていない
  • SSL化がされている
  • 運営者情報や企業情報が記載されている

運営者自身が信頼できる人物かどうかも重要ですが、記載されている内容が公的機関を参考にしているかも基準になります。

ホームページ・運営者・記事の全てのコンテンツで信頼性を強めることが、E-E-A-Tとしての評価を上げるポイントといえるでしょう。

今回はE-E-A-Tについて、基礎知識を詳しく解説いたしました。
次記事ではE-E-A-TとSEO対策との関連性について、その背景も含めて解説します。
背景を含めてE-E-A-Tを知ることで、より深くSEOとの関係性もお分かりいただけると思います。

次記事:E-E-A-Tとは②~E-E-A-TとSEOとの関連性~

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