医療機関のホームページに必要なページは?
アクセス数が多い医療機関のホームページは、下記3つの特徴があります。
①公開ページ数が多い
②掲載しているコンテンツが多い
③更新頻度が高い
しかし、ホームページを充実させたくても、どのようなコンテンツを作ればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は医療機関のホームページに必要なページと、その掲載内容について具体例とともにご紹介します。ぜひ参考にしてください。
1.目的の明確化
まずはホームページの目的を明確にすることが重要です。
目的を意識することで、作成するページの方向性もイメージしやすくなります。
例えば、
①新規の患者様に来院してもらうきっかけにしたい
②「かかりつけ医」として地域の患者様からの信頼を高めたい
など、ホームページで実現したいことを予め決めておきましょう。
2.ターゲットの設定
目的と合わせてターゲットの設定を行います。
アクセス数や来院に繋がらない場合、このターゲット層を明確にできていない可能性があります。
例えば、「地域密着のかかりつけ医として患者様に認知してもらう」ことが目的の場合、ターゲットはその地域の方々です。
そこからさらに深掘りし、年齢層、家族構成、交通手段、ニーズなどの患者様像を具体的にイメージしたうえでホームページに掲載する内容を考えましょう。
特に地域柄、車での来院が主になる場合、周辺の駐車場情報や、何台までであれば自院の駐車場を利用できるかなど、車でのアクセス情報を詳しく記載していると親切です。
また、高齢の方がターゲット層に含まれるのであれば、見やすい色、大きな文字で掲載するといった配慮も必要です。
ホームページを閲覧して欲しい人を明確にし、常にユーザーファーストなホームページ運営を心がけましょう。
3.ホームページの目的とターゲットに合わせた情報の整理
目的とターゲットが明確にできたら、患者様の視点(ユーザー視点)で自院を紹介します。
患者様が求めている情報は、治療の行われる環境や実際にどんな先生が担当するのか、治療の方針などです。
それらを分かりやすく掲載することで患者様にとって使いやすいホームページを実現できます。
どのページに何の情報を載せるかもポイントの一つです。
来院を目的に閲覧される方が多いのであれば、トップページは簡素に診療時間やアクセスなど必要最低限の情報を載せているほうが分かりやすいでしょう。
自身が患者様としてそのホームページを見に来た場合、どういった情報を求めるのか、見やすいと感じるのかをイメージしながら整理すると、より良いホームページになります。
4.医療機関のホームページに必要なページと作成例
病院・クリニックのホームページに多く見られるページは以下の6つです。
1.ホーム(トップページ)
2.医院紹介・医院案内
3.交通案内・アクセス
4.よくある質問・Q&A
5.予約
6.診療案内
1.ホーム(トップページ)
よく見られるのは情報を詰め込みすぎず、シンプルなトップページです。
これはアクセスや診療時間など来院に必要な情報をすぐ確認したいという患者様も多いためです。
トップページは重要な情報に絞って掲載しましょう。
作成例:
①キャッチコピー
自院の魅力を伝えるメッセージを発信し、医療機関を探している患者様に呼びかける役割を果たします。
②コンセプト・方針
他医院と差別化するためには、「売り」をアピールする必要があります。
例えば、診療方針や設備、先生の人柄、患者様への思いを前面に押し出しましょう。
③症状別リンク(下層ページメニュー)
自身の症状を診てもらえるのか、どのような病気が考えられるのかも患者様がすぐに知りたいポイントです。
下層ページに各症状の詳細情報ページを設けている場合、各ページへのリンクを設置すると、より使いやすいホームページとなります。
④お知らせ
医院の受付時間や予約方法の変更、休診日、ホームページの更新情報などをお知らせ欄に掲載します。常に更新する箇所を設けることで、継続的な運用を行うことができます。
⑤診療時間・アクセス・お問合せ先
来院を検討している患者様が最も確認したい情報のため、トップページには必ず載せましょう。
必要最低限の情報のみを載せて、駐車場の情報やアクセス手段(※電車などの情報)は下層ページに載せることも多いです。
2.医院紹介・医院案内
作成例:
① 診療方針
専門医として納得いただける治療を行っていることや予防医療に
力を入れていることなどをアピールし、患者様に安心感や信頼性を与えます。
② 診察・検査の進め方
前もって診察の流れをお知らせすることで、不安感を軽減させます。
③ 外観・院内写真
実際にどんな所で治療を受けるのか知りたがっている方へ向けて、外観や院内の明るい写真を掲載しましょう。
安心感を与えられ、足を運びやすくする効果が期待できます。
3.交通案内・アクセス
作成例:
①周辺地図
分かりやすい目印の入った周辺地図を掲載します。
さらに、詳しい地図を拡大して見られるGoogleMapなどへリンクを貼ると、ユーザーの利便性が高まります。
③ 道案内や駐車場情報
駅や目印からの道案内を文章で補足することで患者様が迷うことなく来院できるようにします。
また、車で来られる方のために駐車場の有無や周辺の駐車場情報なども記載しておくとより親切です。
③その他:外観の周辺写真など
地図情報に加え、外観写真も一緒に掲載しておくと、地図を見るのが苦手な方でも、写真に写っている看板や目印等で見つけやすくなります。
4.よくある質問・Q&A
作成例:
① 初診の場合の予約・受付方法
初診の方の場合、どのように受診すればいいのか分からない方もいます。
Q&Aページや初診案内ページを設け、不安を払拭しましょう。
② 保険や料金について
診察ごとの料金や保険の適用有無などを掲載しておくことで、安心して来院してもらえます。
③ その他
来院された患者様からよく質問されることなど、定期的に情報を更新していきましょう。
5.予約
作成例:
① 予約フォーム
コロナ対策として予約制にした医療機関も多いのではないでしょうか?
電話やフォーム等、予約方法を掲載しましょう。
オンライン診療の予約をフォームで受付ける場合、お支払い方法や薬の受け取り方法、保健証の画像添付など必要に応じて項目を設ける必要があります。
② 問診票
予約とともに問診票を取得することで、患者様が診察前に問診票を記入する必要がなくなり、手間の軽減に繋がります。
6.診療案内
作成例:
① 各診療別の案内ページ
診療科目が複数ある場合、診療内容や診療時間、担当医などを診療科目別に記載します。
5.スマートフォンにも配慮したページ作成
近年はPCだけではなく、スマートフォンで閲覧される機会が格段に増えています。
特に医療機関のホームページは、スマートフォンからのアクセスが7割近くを占めているという結果が出ています。(※当社調べ)
そのため、ホームページを更新する際は、スマートフォンで見た時にどのように見えるのかを必ず確認しましょう。
公開後のページを自身のスマートフォンで確認してみて、見づらい、分かりづらいと感じるようであれば、スマートフォンでの閲覧時に見やすいと感じる構成・デザインに変更しましょう。
6.まとめ
医療機関のホームページは、医院紹介、診療案内、アクセス、よくある質問といった、来院するにあたり確認しておきたい情報が患者様から求められています。
また、デザインやコンセプトは、シンプルで見やすく、親しみやすい、明るい色が好まれる傾向にあります。
患者様にとって有益で見やすいページを作ること、ユーザーファーストなページを心がけることで、集患に繋がっていきます。