コラムとは?書き方の基本から面白いコラムの考え方まで①~コラムとは

ホームページを充実化させるにあたり、閲覧者の役に立つコラムやブログなどを書いてみようと思われる方もいらっしゃるでしょう。
その業界のことに関するお役立ち情報やプロ目線・経験者から語られる情報は閲覧者にとって有益であり、非常に評価の高いコンテンツになり得ます。

本記事ではコラムを書いてみたい、これからコラムをご執筆される方に向けて、コラムとエッセイの違いや、コラムの書き方・構成、注意することなどを解説します。
これからコラムを書いてみたいけれど、どうやって書いたらいいかわからない、という方は、ぜひ参考になさってください。

1.コラムとは

コラム(column)とは、本来「柱」「縦列」といった意味のラテン語からきています。
イギリスの新聞で、縦列を使った記事が連載されて以降、現代における”コラム”が浸透したとされています。

では、現代の雑誌等におけるコラムの意味やエッセイとの違いについて見ていきましょう。

1-1.雑誌等における「コラム」の意味

コラムの意味は、雑誌や新聞などで見かける評論文・囲み記事を指します。

コラムはライターの意見を根拠や論理性を持ちながら執筆されている文章です。
そのため、ニュースのような客観的な事実だけでなく、ライター独自の感想・分析が投影された文章になっています。

現在ではWeb上で商品・サービスや、何かのテーマに対して書かれている記事をコラムと呼ぶ場合も多いです。
その際は、根拠や論理を反映させているものから、エッセイに近い自由な表現で記載されているものもあります。
このことから、現在のコラム自体の使い方には、多様性が見られると考えていいでしょう。

正確には、ライターの意見・感想を根拠・論理性に基づいて記載された文章がコラムだと理解しておきましょう。

1-2.エッセイとの違い

コラムとエッセイは、似ているようで細かな違いが見られます。

エッセイはコラムのように意見・根拠を反映させる必要がありません。
ライターが思ったこと考えたこと、起こったことを自由な形式の文章で記載できるのがエッセイです。

今日においては、ブログのような書き方がエッセイに近いでしょう。

2.基本的なコラムの書き方・構成

では、基本的なコラムの書き方・構成について見ていきましょう。
コラムの書き方・構成は、大きく分けると以下の3つです。

  • 序破急(じょはきゅう)
  • PREP(プレップ)法
  • 起承転結

コラム以外にも論文などの文章を書く際の参考にもなるので、ぜひこの3点は覚えておきましょう。

2-1.序破急(じょはきゅう)

日本では雅楽の楽曲構成として、海外では洋楽の基本構成として知られるのが序破急です。
序破急は序論・本論・結論の三段構成になっており、全体を通して話の流れがわかりやすいメリットがあります。

序(序論)目的・テーマについて記載する
破(本論)目的・テーマの本題を詳細に記載する
急(結論)まとめ・結論を記載する

序論で目的・テーマを掲げることで、最初にコラム全体が何について述べているのかがわかる点が魅力です。
序破急はコラムだけでなく論文やニュースなどの記事でも応用されており、日本人にとっては馴染みの深い構成方法といえます。

では、序破急で話を組み立てる場合、どのようにしたら良いのか、例文を以下にあげてみましょう。

序(序論)ホームページ制作は難しいものだと考えていませんか?
破(本論)難しいと考える理由は~
しかし、現代においてはCMSと呼ばれるシステムがあり~
(難しい理由と解決策を記載)
急(結論)以上の点から、ホームページ制作を難しいと考える必要はなく、現代では簡単に制作できるシステムが開発されています。
プログラミング知識がなくても本格的なホームページを作ってみましょう。

以上のように、序論が最初にくるので、話のテーマがホームページ制作の難易度だとわかります。

2-2.PREP(プレップ)法

PREP法は、冒頭に結論を述べるため、テーマ・目的の主張を伝えやすく、前提があるからこそ読者も読み進めやすい特徴を持ちます。

Point(結論)テーマ・目的に対する答えや考えを記載
Reason(理由・根拠)結論の理由・根拠を記載
Example(具体例)具体例を記載
Point(結論・まとめ)結論・理由・具体例を通して話のまとめを記載

日本で学ぶ序破急や起承転結といった文章構成とは違うので、少し変則的に感じ、慣れるまでは少しテクニックが必要になるでしょう。

近年では、活字離れやスキマ時間での情報収集を行う背景より、あまり時間をかけて文章を読む機会が少なくなりました。
そのため、PREP法のような結論ファーストで話を進めた方が、読了率は高くなります。

では、一度例文をあげてみましょう。

Point(結論)ホームページ制作はCMSを使えば簡単にできます。
Reason(理由・根拠)なぜなら、CMSはプログラミング知識がない人でも直感的な操作で作れるようにシステムが設計されているからです。
Example(具体例)例えば、弊社が提供するホームページシステムがあります。
好きなデザインテンプレートを選ぶだけで、最短10分でホームページの完成です。
Point(結論・まとめ)以上の理由から、ホームページ制作は知識がない人でもCMSを利用すれば作れると考えています。

PREP法はコラムだけでなく、プレゼンや資料作成など、ビジネスシーンで活用できる論法です。
ぜひ、PREP法の構成作りを理解して、さまざまなシーンで使えるようになってください。

2-3.起承転結

起承転結は、序破急と流れは一緒ですが、“転”の部分が追加されている論法です。
由来は、中国の漢詩で使用される詩型の「絶句」とされており、現代でも話の作りの基本型として浸透しています。

起(序論)文章のテーマ・目的を記載
承(本論)テーマ・目的の本題を記載
転(転調)別視点の考え方やデータを記載
結(結論)まとめ・結論を記載

“転”の部分は一見イメージがしにくいように感じますが、この部分で問題の解決を論じると考えればいいでしょう。

では、例文を確認してみましょう。

起(序論)ホームページ制作は難しいと思われがちです。
承(本論)なぜなら、プログラミング知識を用いてコーディングし、売れるデザインでレイアウトして注目を集める必要があるからです。
転(転調)しかし、この技術が素人でも簡単に作れたらどうでしょう。
その答えが「CMS」と呼ばれるシステムにあります。
結(結論)知識がなくてもCMSを使って簡単にホームページを制作していきましょう。

以上の例文からわかるように、“転”では”起””承”から少し視点を変えながら、話がつながるように構成を作るのが大切です。

3.企業ブログのコンテンツ・コラムの役割とは?

企業が公開しているコンテンツやコラムはどのような役割を持っているのでしょうか。
そのうちの多くが、「企業・ユーザーの関係構築」「悩み・疑問の解決」です。

企業の商品・サービスに関する情報をコラムとして紹介すると、

  • 企業認知度の向上
  • 商品・サービスに関連する悩みの解決

ユーザーは、上記のメリットを受けられます。

例えば、ハイブリィド株式会社のオウンドメディアである「情シスNavi.」がその一例です。
ハイブリィド株式会社では、IT人材育成や人材紹介事業などを行っています。
上記サービスを利用するのは、情報システム部門を持つ企業です。

そのため、情報システム部門の悩みや共感するネタ・テーマをコラムに取り上げ、ユーザーとの関係構築に成功しています。

コラム記事の構成やその意義など、基本的なことを解説してまいりました。
次の記事では、具体的なコラム記事の書き方について解説します。

コラムとは?書き方の基本から面白いコラムの考え方まで②~コラムの書き方

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