製造業のホームページに必要なページは？

アクセス数が多い製造業のホームページは、下記３つの特徴があります。
①公開ページ数が多い
②掲載しているコンテンツが多い
③更新頻度が高い

しかし、ホームページを充実させたくても、どのようなコンテンツを作ればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか？

そこで、今回は製造業のホームページに必要なページと、その掲載内容について具体例とともにご紹介します。ぜひ参考にしてください。

１．目的の明確化

まずはホームページの目的を明確にすることが重要です。
目的を意識することで、作成するページの方向性もイメージしやすくなります。

例えば、
①自社製品・技術を世の中に広く知ってもらう
②見積依頼や資料請求を受け付け、継続的に取引ができる新規の取引先を獲得する
など、ホームページで実現したいことを予め決めておきましょう。

2．ターゲットの設定

目的と合わせてターゲットの設定を行います。
アクセス数や問合せに繋がらない場合、このターゲット層を明確にできていない可能性があります。

例えば、「○○県で金属加工に自信のある会社と言えば当社という認識をされたい」ことが目的の場合、ターゲットはその地域周辺で高い加工技術を求めている企業になります。

そこからさらに深掘りし、事業内容や規模、依頼する決め手となる情報、加工ニーズといった、依頼企業の特徴や目的を具体的にイメージしたうえで、ホームページに掲載する内容を考えましょう。

特に製造業の場合、依頼内容によっては案件の規模が大きく、長期間の対応となります。
そのような案件では、依頼する前に綿密な相談・見積りを行い、かつ信頼できる会社であると確信を持ちたいのではないでしょうか？

そういったニーズに応えるきめ細かな情報をホームページに掲載しておくことが信頼へと繋がります。

ホームページを閲覧するターゲットを明確にし、常にユーザーファーストなホームページ作成を心がけましょう。

3．ホームページの目的とターゲットに合わせた情報の整理

目的とターゲットが明確にできたら、お客様の視点（ユーザー視点）で自社を紹介します。

お客様が求めている情報は、どのような技術があるのか、過去の実績、製品情報、素材や材料、納品までの流れなどです。

特に製品情報に関しては、分かりやすく綺麗な写真と詳細情報をしっかりと掲載することで、完成品のイメージが視覚的に分かるため、お問合せ・見積依頼を大きく後押しする要素の一つです。

また製造工程や作業方針を掲載し、自社が大切にしている考え、仕事に対するプライドを示すことで「この会社になら任せても大丈夫」という信頼に繋がります。

ユーザーファーストが重視される今、自身がお客様としてそのホームページを見に来た場合、どういった情報を求めるのか、見やすいと感じるのかをイメージしながら整理すると、より良いホームページになります。

4．製造業のホームページに必要なページと作成例

製造業のホームページに多く見られるページは以下の7つです。

1．ホーム（トップページ）
2．会社案内・会社概要
3．事業内容
4．製品紹介（素材・材料など）
5．設備・機器紹介
6．製造・納品までの流れ
7．よくある質問・Q&A

１．ホーム（トップページ）

メインビジュアルには「製造風景」、「製品の写真」、「事業内容をイメージできる画像（※加工作業をしている職人など）」を置くことが多いです。

また、近年インターネットの通信速度が上がり、動画を置くケースも増えてきました。

製造風景などを動画にして流すことで、視覚的に技術の高さが分かり、印象に残りやすくなります。

作成例：

①キャッチコピー
自社の魅力を伝えるメッセージを発信し、製造・加工業者を探している
ユーザーに呼びかける役割を果たします。

②コンセプト・方針
他社と差別化するために自社の「売り」をアピールする必要があります。

③事業別リンク（下層ページメニュー）
幅広い事業や製品カテゴリを展開し、ターゲットのバリエーションが多くなる場合、トップページから目的別に見たいページへ飛べるようリンクを設置すると、より使いやすいホームページとなります。

④製品画像
自社製品のアピールと共に、品質を視覚的に伝えることできます。
どのような製品を取り扱っているのかも一目で分かります。

⑤お知らせ
電話番号やお見積り・お問合せフォームへのリンクバナーなど、問い合わせに必要な情報はトップページにも載せましょう。

２．会社案内・会社概要

作成例：

① 方針・理念
技術のプロとして、納得いただける仕事を行っていることや仕事への
こだわりをアピールすることで安心感や信頼性を与えられます。

②会社概要
会社案内を掲載することで企業として安心してご利用いただけることをユーザーにアピールします。沿革など会社の歴史を明確にすることも信用につながります。

3．事業内容

作成例：

① 設備・機器の紹介
導入している設備や、使用機器の型番・特徴などを詳しく記載することで依頼するお客様に信頼を与えることができます。

② 各事業内容
複数の事業を展開している場合、各事業の詳細と見積り依頼から納品までの流れについて記載しておくと丁寧です。

4．製品紹介（素材・材料など）

作成例：

① 製品名・製品の写真
製造業のホームページで最も掲載率の高いコンテンツです。
製品情報をテキストで記載するだけではなく、綺麗な写真を載せることで、お客様によりイメージしてもらいやすくなります。
特に製品の一枚画像だけでなく、上下左右、カラーバリエーションなど様々な角度から製品を見せると、より視覚的に分かりやすく、参考になる情報となります。

② 製品の詳細（型番や素材情報など）
製品についてのこだわりやアピールポイントを掲載します。
ユーザーの立場から考えた場合、技術力や価格は気になるポイントです。
目安となる価格の掲載が難しい場合は、製品のアピールポイントをなるべく充実させましょう。

5．設備・機器紹介

作成例：

① 保有設備（機械）の画像と名前
保有設備や機械の画像と名前を掲載します。

② 保有設備（機械）の詳細
ターゲットとしているユーザーが企業担当者の場合、保有設備の詳細情報から製造力・技術力を確認します。
そのためには、個々の設備の名前、機種名、仕様、台数を記載し、企業の規模や対応力などをＰＲする必要があります。

6．製造・納品までの流れ

作成例：

① 製造・納品までの流れ
納期はとても重要です。受注生産の場合でも、可能な限り目安となる概算納期を掲載しましょう。通常納期以外に特急での対応が可能かどうかも記載しておくと親切です。

② 流れのイメージ画像
ステップごとに写真を掲載することで、よりイメージが湧きやすくなります。製造ライン、作業風景などのイメージ画像を掲載します。

7．よくある質問・Q&A

作成例：

① よくある質問
お客様から実際によくいただく質問を掲載し、それに対する回答をつけることで、ユーザーが知りたい情報を探しやすくなります。
さらに、お問合せに返信するなどの対応の負担も軽減でき、コスト削減に繋がります。

5．スマートフォンにも配慮したページ作成

近年はPCだけではなく、スマートフォンで閲覧される機会が格段に増えています。

ホームページを更新する際は、スマートフォンで見た時にどのように見えるのかを確認しましょう。

公開後のページを自身のスマートフォンで確認してみて、見づらい、分かりづらいと感じるようであれば、スマートフォンでの閲覧時に見やすいと感じる構成・デザインに変更しましょう。

6．まとめ

製造業のホームページは、会社概要、製品・設備情報、納品までの流れといった、製造を依頼するにあたり事前に確認しておきたい情報がお客様から求められています。

取扱製品にもよりますが、白や青をベースとしたシンプルなデザイン、暗めの色で高級感を持たせたデザインが好まれる傾向にあります。また、製品の魅力・品質を伝える上で重要なのが画像です。
カテゴリ別に見やすく整理し、なるべく綺麗な画像を豊富に掲載しましょう。

お客様にとって見やすいページを作ること、よりユーザーファーストなページを心がけることで、集客に繋がっていきます。