求人活動におけるホームページに必要なページとは?

就職・転職活動において、企業情報の収集・研究のために、求職者のおよそ9割が企業ホームページを確認するというアンケート結果が出ています。(出典:エンジャパン)

手軽にインターネット検索を行うことができる現代では、スマートフォンのみで転職活動を行うという若い世代も増えており、スマートフォンにも対応したホームページで採用に関する情報を発信していくことが重要です。

そこで、今回は求職者向けに必要なページについてご紹介します。求人効果をより高めたい方は、ぜひコンテンツの参考にしてください。

1.求職者が求める情報

求職者は、給与や勤務時間などの基本的な労働条件だけでなく、様々な情報を求めています。
例えば、就職活動中の大学生が企業研究をする上で求めている情報では、「実際の仕事内容」、「社風」などが上位に挙がっています。
これらの情報を充実させることで、会社や仕事への理解がより深まり、自社にマッチする求職者の関心を惹くことができます。

出典:キャリタス就活2021 学生モニター調査結果

2.求職者向けおすすめコンテンツと作成例

求職者がどのような情報を求めているのかを確認したところで、より具体的にコンテンツを考えてみます。
求職者の「知りたい」を満たすためのコンテンツは、以下の5つに分類できます。

これらのコンテンツの中から特におすすめしたいものを抜粋し、掲載すべき情報や見せ方のポイントを作成例とともにご紹介します。

代表挨拶 / 会社を知るコンテンツ
自社の強みを織り込みながら、働くことで身につく知識・スキルについても言及し、会社の魅力や方針を伝えることを意識しましょう。

ポイント!
・代表者の顔が見えると、安心感・親近感が増します。
・自社にしかない強み・価値や何を目指している会社なのかを分かりやすい言葉で具体的に書き出し、そのためにどんな人材を求めているのか、代表者の熱い想いを伝えましょう。

求める人物像 / 会社を知るコンテンツ
企業が求職者に求めるもの(ハードスキル・ソフトスキル含む)を職種ごとに掲載します。
スキル面だけでなく、仕事に対してこういう姿勢で臨んで欲しいという希望も表現してみましょう。

ポイント!
・採用のミスマッチを防ぐために求めている人材をわかりやすく明確に掲載しましょう。
・箇条書きにするよりも、1項目ずつ分けて、具体的に書きましょう。

社員インタビュー / 働く人を知るコンテンツ
実際に働くスタッフ自身の言葉で仕事・会社を紹介しましょう。生の言葉で説明・紹介することで、より具体的な仕事内容が伝わるとともに、「こんな人と働きたい!」と求職者に興味を抱いてもらうことができるでしょう。

ポイント!
・一問一答のインタビュー形式で掲載すると良いでしょう。
・退勤後はジムへ通っているなどプライベートにも触れることで、ワークライフバランスが取れる職場であることを訴求できます。
・業務中の様子、休憩時間の様子など、写真を掲載して、会社の雰囲気を伝えましょう。

スタッフの一日 / 働く人を知るコンテンツ
スタッフのとある1日のスケジュールを掲載しましょう。就業環境や仕事の流れは求職者も大きな関心を持っています。具体的な1日の仕事の流れを紹介しながら、働く環境や関わる人、仕事の内容を求職者に伝えることができます。

ポイント!
・9:00始業、9:30メールチェックといった具合に出社~退社までのタイムスケジュールを具体的に説明すると、よりイメージしやすくなります。
・募集要項では伝えきれない実際の業務内容を伝えましょう。

キャリアパス / 働き方を知るコンテンツ
求職者が入社後、どのように成長しステップアップしていくことができるのか、実例を挙げながら詳細に掲載しましょう。評価制度や評価ポイントを交えて紹介すると、より具体性が増して効果的です。

ポイント!
・特に入社3年以内は、スキルや役割の成長が見えるよう、1年単位で細かく説明しましょう。
・5年目以降では異なる役割へのキャリア転換、10年目以降は、最終的に目指す姿を示せるように意識しましょう。

研修制度 / 働き方を知るコンテンツ
入社後の研修内容や制度、教育体制などを掲載し、安心して仕事ができる環境であることをアピールしましょう。新卒者はもちろんのこと、他業種から未経験で入社する求職者に対して、研修制度や教育体制が整っていることは重要なポイントとなります。

ポイント!
・入社してからどのような研修が用意されているのかを掲載しましょう。
・資格取得支援制度など費用面でのバックアップもあれば記載しましょう。

よくある質問 / 採用を知るコンテンツ
求職者からの採用に関する質問・会社に関する質問などを一問一答形式でわかりやすく掲載しましょう。
求職者の疑問を解決する手助けとなることはもちろん、採用担当者にとっては頻度の高い問い合わせに対応する負担を軽減することにもつながります。

ポイント!
・これまでに問い合わせのあった質問や頻出すると想定される内容を掲載するとよいでしょう。

ハローワークや求人サイトで求人情報を見た求職者が、応募するかどうか判断するうえで情報収集するのは間違いなくホームページです。
この時、採用に関する情報がホームページにしっかり掲載されていれば、会社や仕事への理解がより深まり、応募を後押しすることになります。

まずは今回ご紹介したコンテンツを参考に、少しずつ求職者向けの情報を充実させていきましょう。

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