成果を生み出すホームページへのリニューアルのポイント②~リニューアルのポイント

ホームページのリニューアルについて、前記事ではホームページの重要性やリニューアルで得られるメリット、ホームページをリニューアルするタイミングについて解説しました。

前記事:成果を生み出すホームページへのリニューアルのポイント①~ホームページの重要性

今回はさらに具体的に、リニューアルの手順やポイントについて解説していきます。

1.リニューアルの手順

ホームページのリニューアルは、以下のような手順で進めていきましょう。

  1. リニューアルの目的を明確にする
  2. ターゲットに合わせたリニューアルを前提にする
  3. リニューアルのゴールを設定

リニューアルをしたことによって、ホームページがどのように変化したかを定量的に判断できる方が、運用・改善がしやすくなります。
そのため、リニューアル前には必ず目的や目標数値の設定、課題の明確化は忘れずに行いましょう。

1-1.リニューアルの目的を明確にする

なぜリニューアルをするのか「目的」が明確になっていれば、今後の作業進行がスムーズになります。

  • 集客できるようなホームページにしたい
  • ページの直帰率を抑えて滞在時間を伸ばしたい
  • 企業のイメージに合ったデザインに一新したい

リニューアルの目的を明確にするには、ホームページの課題を具体化させることも必要です。
現状のホームページで、どのような問題があるのか、リニューアルで解決できる課題なのかを含めて考えていきましょう。

  • お問合せや売上が減少している
  • 競合他社に見劣りしている
  • 新しいサービス等情報が更新できていない

リニューアルの目的・課題が明確になれば、本来のホームページ制作目的も達成へと近づいていくはずです。

1-2.ターゲットに合わせたリニューアルを前提にする

リニューアルをする際は、必ずホームページで設定したターゲットに合わせることを忘れてはいけません。

何をするにおいても、ターゲットに向けてコンテンツを制作しなくては、ユーザーの心に響かなくなってしまうからです。
ターゲットを明確にせずリニューアルすると、ぼやけた印象を与えてしまいます。

例えば、20代前半のビジネスマンに向けたウォッシャブルスーツを販売するホームページのキャッチコピーを例にしましょう。

リニューアル前リニューアル後
キャッチコピー働く男性を応援するウォッシャブルスーツ結婚式にも活用できるウォッシャブルスーツ

本来は、ビジネスマン向けにアプローチしていたのにも関わらず、結婚式でスーツを着用したい方も囲い込もうとしてしまっています。
そうなると、ホームページ全体においてユーザーが自分に対して言っている(自分ごとである)と感じにくくなるため、注意が必要です。

リニューアル前リニューアル後
キャッチコピー働く男性を応援するウォッシャブルスーツ一人暮らしのビジネスマンにおすすめのウォッシャブルスーツ

また、上記のように、分析結果を基に以前まで決めていたターゲットから変更してリニューアルするのも効果的です。
上記であれば、20代前半のビジネスマンに加えて、一人暮らしに絞っています。

このように、ホームページ全体で設定したターゲットに合わせる、あるいは逸脱しない中で変更する点を意識しましょう。

1-3.リニューアルのゴールを設定

リニューアルの目的とターゲットを決めたら、ゴールを設定します。

ゴールは具体的な数値を決めておくと、何をどのくらい改善すべきかがわかりやすいです。
マーケティングにおいて、最終的なゴールをKGIと呼び、KGIを達成するために設定する中間目標をKPIと呼びます。

複数あるKPIの中で、ゴールに直結するようなものを最優先項目として洗い出しておきましょう。

1-4.ホームページリニューアル後に行うべきこと

ホームページのリニューアル後に行うべきは、主に以下の2つです。
集客やブランディングなど、目的を達成するための運営を心がけていきましょう。

  • プレスリリースやSNSにて発信
  • リニューアル後のデータ解析

プレスリリースやSNSにて発信

ホームページのリニューアルはブランドイメージの刷新を伝える機会にもなります。
ホームページリニューアル後は、どのような目的・コンセプトで運用をしていくのか、今後の展望を含めて告知しましょう。

また、プレスリリースとあわせてSNSでも発信すると効率がいいです。
自社で運用しているSNSがあれば、プレスリリース同様にホームページリニューアルやメッセージについて発信してみてください。

リニューアル後のデータ解析

ホームページをリニューアルしたら、改善されているのかどうかをモニタリングする必要があります。
改善できる項目があれば、PDCAサイクルを回して新たにデータを収集していきましょう。

一点、注意するとしたら、ホームページリニューアル後は思ったような数値が取れないことが多い点です。
そのため、リニューアル後の直近で見るKPIの数値は少し低めに設定しておいた方がいいでしょう。

2.ホームページリニューアルの際の注意点

ホームページのリニューアルでは、注意しなければならない点も存在します。

  • 狙っているキーワードは変更しない
  • レスポンシブデザインになっているか確認する
  • 既存ページと内容が重複していないか確認する
  • 既存コンテンツの著作権を確認する
  • ドメインについて確認しておく

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

2-1.狙っているキーワードは変更しない

ホームページで狙うキーワード数は1ページで1つ、多くとも2?3つほどです。
その上で、リニューアル時に狙うキーワードの変更は、基本的にしない方がいいでしょう。

キーワードの変更は、検索結果に大きく影響を与えてしまいます。
検索結果で10位以内に入っているページのリニューアルは、キーワードを変更しないよう特に注意しなくてはいけません。

狙ったキーワードで全く検索順位が上がらない場合をのぞき、キーワード変更はできるだけ避けた方がいいでしょう。

2-2.レスポンシブデザインになっているか確認する

ホームページがレスポンシブデザインになっているか確認もしておく必要があります。
ページ内容の確認はパソコンとスマートフォン両方から行うようにしましょう。

特にスマホでのインターネット利用率は年々上昇しているため、ホームページのデザインも最適化しなくてはいけません。

当システムのホームページは全てレスポンシブデザインを採用しておりますので安心です。

2-3.既存ページと内容が重複していないか確認する

よく失敗しがちなのが、既存ページとリニューアル予定ページの内容が重複してしまい、検索エンジンの評価を下げてしまう点です。

Googleは検索の利便性向上のため、ユーザーが混乱しないよう、類似したページを検索結果に表示させないように調整しています。
さらにGoogleは何よりコンテンツの質を重要視しているため、重複コンテンツはコピーコンテンツとみなされ、ペナルティを課す可能性があるのです。

そのため、既存ページを残したままリニューアルをする場合や、ホームページのURLを変更し一定期間元のURLでホームページが残る場合などには、十分注意しなくてはいけません。

専門的な知識が必要ですが、リニューアルしたホームページを「引っ越し先」として、新たなURLをGoogleに教える301リダイレクトと呼ばれる方法も存在します。

ともあれ、リニューアルをする際は、既存ページと内容が重複していないか、確認作業は忘れないようにしましょう。

2-4.既存コンテンツの著作権を確認する

既存のホームページ作成を制作会社に依頼していた場合、すでにあるコンテンツの著作権について把握が必要です。
新しいホームページでもコンテンツを流用・使用してもいいのか、確認しなければいけません。

文章だけでなく、画像やデザインも著作権が生じるので、外注業者に依頼していた場合は特に注意しましょう。

2-5.ドメインについて確認しておく

ドメインを変更すると閲覧者の混乱や名刺・看板、メール設定など多くの影響が出ます。

リニューアル時にサーバー移転を伴う場合、引き続き同じドメインを利用するには「ドメイン移管」が必要になります。
ドメインの管理について現在の制作会社または管理者に確認しましょう。

3.まとめ

漠然とリニューアルを考えていらっしゃる方に向けて、ホームページリニューアルの効果や流れ、タイミングと、気を付けるべきポイントについてご紹介してまいりました。

ホームページリニューアルの効果はさまざまありますが、主なものは「コンテンツを整理できる」「企業イメージの向上」「運用の負担軽減」「コンバージョン強化」の4つです。

リニューアルをするためにホームページの目的を再確認・再設定することは、ご自身の企業の在り方を再確認することでもあります。

ホームページは、24時間稼働する営業担当・採用担当・広報担当です。
「見るだけのホームページ」から「成果に直結するホームページ」に改善しましょう!

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