アクセス解析とは?おすすめツールや課題発見・分析のポイントについて解説

ホームページを運営していく上で、ホームページの改善点や新しい施策を発見するにはアクセス解析が有効です。

ホームページの管理画面に、見やすく分かりやすいアクセス解析機能をご用意していますが、より詳細に分析したい場合は、Google社が提供するGoogleアナリティクスの導入をおすすめします。

今回は、Googleアナリティクスも含めたアクセス解析について課題発見や分析のポイントをご紹介します。
ホームページを効率よく運用したい方は、ぜひ参考にしてください。

1.アクセス解析とは

アクセス解析とは、ホームページに訪れたユーザーの動向や属性を分析することです。
ホームページを作っただけでは、どのようなユーザーが訪問して、どのページが人気なのかがわかりません。

しかし、アクセス解析ツールを用いればユーザーの情報を収集でき、ホームページ改善に必要な対策を効率よく見つけられます。

  • 狙っているターゲット層がホームページを訪れているか
  • 狙ったコンテンツで集客できているか
  • 問い合わせや購入などのゴールにユーザーを誘導できているか

上記のようなユーザーの動向・属性を知りたい場合に、アクセス解析は非常に強力なツールになります。

2.アクセス解析でポイントとなる主な指標とは?

アクセス解析でポイントとなる主な指標をまとめました。
どのデータが何の意味をもっているのか、この項目で理解していきましょう。

1.アクセス数

ホームページにアクセスした数は、単純にどれだけ集客効果が見込めるのかを判断する指標になります。
アクセス数はPV・UU・セッションの3種類に分けられ、それぞれでカウントされる条件が違います。

PV数ページが表示された回数。同じユーザーが何度開いてもPV数としてカウントされる。ブラウザの戻るボタンで再度開いたページもカウントされる。
UU数訪れたユーザー数。1日に同じユーザーが複数回アクセスしてもカウントされない。別ページだとしても1カウントとみなされる。
セッション数ホームページに訪れてから離脱するまでの数。3ページ回遊して離脱した場合、セッション数は「1」でPV数は「3」になる。

カウントされる条件を理解して、どのアクセス数を指標にするのかを決めましょう。

2.滞在時間

滞在時間は、ユーザーがホームページ内にどれだけ留まったかを示す指標です。
ページごとの滞在時間も調べられるので、読みやすさや人気度合いの把握もできます。

もし、滞在時間が短いページがあれば、文章や構成の見直しが必要です。
逆に滞在時間が長いページは、ユーザーのニーズやコンテンツの魅力を伝えられている証拠といえます。

3.回遊率

回遊率はユーザーがホームページ内の各コンテンツをどれだけ見て回ったかを示す指標です。
回遊率が高いと、ユーザーがホームページ内のコンテンツに興味を示していることがわかります。

逆に、回遊率の低さはコンテンツの魅力を十分に伝え切れていない、あるいは内部リンクが適切に配置できていないかもしれません。ホームページ全体のPV数を増やすなら、回遊率も重視すべきでしょう。

4.直帰率

ユーザーが最初に訪れたページから、そのまま離脱してしまう割合を示したのが直帰率です。

直帰率の高さは

  • ページがユーザーのニーズに合っていない
  • コンテンツが乏しい、あるいは無駄な情報が多い

などが要因として考えられます。

直帰率を抑えるのなら、ユーザーの潜在・顕在ニーズを洗い出し、求めるコンテンツの提供を意識しましょう。

5.離脱率

ホームページから離れたユーザーの割合を示した指標が離脱率です。
どのページで離脱しているのかが重要で、購入・申込完了画面以外の離脱率の高さは修正が必要になります。どのページで離脱率が高いのかを明確にして、効果的な対策をしていきましょう。

6.CVR(コンバージョン率)

CVRは商品・サービスの購入や問い合わせなど、ホームページ内で目標としている成果をアクセス数で割った数値です。CVRは成果に直結する分、より重要な指標となるでしょう。

もし、対策をするならCVRの高いページを分析し、よりCVRを高くするにはどうすればいいのか、他ページに応用できないのかを検討していきましょう。

7.流入元

流入元はユーザーがどのチャネルから訪れたのかを知る指標です。WEB広告を展開している場合、しっかりと流入できているか確認することができます。

また、SNSやメールのリンクから流入されているかも確認できるので、SNSやメルマガ運用の効果も知ることができるでしょう。

3.アクセス解析で効率よく課題を見つける方法とは?

アクセス解析を使って、どのように課題を見つけていけばいいのかわからない方も多いです。

そこで、アクセス解析で効率よく課題を見つける方法について紹介します。
ぜひホームページの改善に役立ててください。

1.達成目標をあらかじめ数値化しておく

アクセス解析を用いる前に、あらかじめ達成目標を数値化しておく準備を忘れないようにしてください。
達成目標の数値化を怠ると、どの部分を改善すればいいのか不明瞭になり、課題が見えにくくなります。

集客が目的ならPV数やUU数、商品購入が目的ならCVRなどの数値を設定しておきましょう。

2.定期的にアクセス解析の数値を確認する

課題を見つけるには、定期的な数値の確認が重要です。

先ほど指標として紹介した

  • アクセス数
  • 滞在時間
  • 回遊率
  • 直帰率
  • 離脱率
  • CVR

には課題が多く隠されています。

ホームページのジャンルにもよりますが、1ヶ月や季節単位で見ても訪問者数や離脱率などの数値は変動します。
アクセス解析をたまに見るのではなく、期間を定めて必ず確認するようにしましょう。

定期的にアクセス解析を確認すると、些細な変化にも気づくことができ、修正・改善がしやすくなります。

3.集客チャネルで流入元を確認する

集客チャネルでは、ユーザーがどこから流入してきたのかを調べることができます。

主な指標で取り上げた数値に変動があった際、集客チャネルのレポートでおおよその原因特定が可能です。
多くのアクセス解析ツールでは、以下のようなチャネルが確認できます。

●検索エンジン経由
●URLの直接入力・ブックマーク
●他サイトからのリンク経由
●SNS経由

例えば、検索エンジン経由の流入元に変動があれば、SEOの影響を受けた可能性が高いです。
SNS経由ならFacebookやTwitter、Instagramの投稿がバズった、あるいは拡散された可能性が考えられます。

このように、集客チャネルの分析をすると、どの外部リンクからホームページにアクセスしてきたのかがわかり、対策がしやすくなります。

4.検索ワード・クエリを分析する

検索ワード・クエリは、ユーザーがどのように調べてホームページに訪れたのか把握できるレポートです。
課題を見つけるためには検索ワード・クエリからユーザーの動向を分析する方法も有効でしょう。

  • 直帰率が高い・CVRの低いクエリの改善
  • 流入数の多いクエリの拡張

など、成果に結びつきにくいクエリを改善し、逆に結びつきやすいクエリは強化する、といった検証ができます。

ユーザーの意図を理解したい場合は、検索ワード・クエリのチャネルを活用しましょう。

5.入り口のページを分析する

ユーザーがホームページを訪れるきっかけになる入り口のページ分析も、課題発見にはおすすめです。
入り口となるページはランディングページとも呼ばれ、ユーザーの第一印象に大きく影響します。

直帰率の高い入り口のページがある場合、ユーザーにとってコンテンツが合っていない・魅力的ではない可能性が高いです。
該当ページのコンテンツ見直しとリライトをして、直帰率が変動するか様子をみるといいでしょう。

6.CV(コンバージョン)に至るまでのページ遷移を確認する

ユーザーがどのようなページを経てCVに至ったのかを分析するのも大切です。
アクセス解析はCVに至った数ページ前まで遡ることができます。

CVに至ったユーザーの心理・行動の把握は、今後の課題にも役立つでしょう。

特にCVに貢献しているページがある場合、導線の見直しでさらにCVRを高められます。

ユーザーが該当ページを通るように他ページに内部リンクを施したり、トップページにバナーを配置したり、工夫を凝らしてみましょう。

4.アクセス解析におすすめツールを紹介

アクセス解析を導入したい方に向けて、おすすめツールをいくつか紹介します。
気になるツールがあれば、ぜひ導入してみてください。

1.Googleアナリティクス

アクセス解析の中で最も有名かつ人気なのがGoogle社の提供するGoogleアナリティクスです。
基本利用は無料にも関わらず高機能・高性能なツールなので、導入企業も多いです。

Googleアナリティクスでは、PV数や滞在時間をはじめ、ユーザーの年齢や性別など、多くの情報を網羅的に収集可能です。
使用中にわからないことがあっても、インターネットで調べればほとんど解決できます。

Googleアナリティクス
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/

2.Googleサーチコンソール

GoogleサーチコンソールもGoogle社が提供している無料ツールの1つです。
Googleアナリティクスでは、ホームページへ流入した後の情報を分析できるのに比べ、Googleサーチコンソールでは、流入する前の情報を分析できます。

例えば、検索ワード・クエリ、インプレッション数やクリック数などです。
Googleサーチコンソールは、Googleアナリティクスに連携させることができるため、併用することでより詳細なアクセス解析ができるようになります。

Googleサーチコンソール
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja

5.まとめ

今回はアクセス解析を使った課題発見や分析のポイントについて解説しました。

アクセス解析を効果的に活用すれば、ユーザーの動向だけでなく意図も理解でき、ホームページへの集客・目標達成に大きく貢献します。

アクセス解析の仕組み・使い方をよく理解して、ホームページの運用に役立てていきましょう。

この記事は役に立ちましたか?