介護福祉業のWeb活用②~ホームページの効果を高めるコンテンツ例
前回の記事では介護福祉業のホームページをさらに活用するため、アクセス数の多いホームページの特徴や求人効果を高めるポイントなどについて解説しました。
前記事:介護福祉業のWeb活用①~ホームページの効果を高めるポイント
今回はさらに具体的に、介護福祉業のホームページではどのようなページが必要なのか、コンテンツの例を解説します。

目次
1.アクセス数を増やすために必要なページは?
下記は当社調査による、アクセス数が多いホームページに掲載されているページの一例です。
法人概要や施設のご紹介といった基本コンテンツだけでなく、施設の特徴やサービスのご案内などの差別化コンテンツを掲載していることがわかりました。
さらに、求人を行っている企業であれば採用情報や募集要項などのコンテンツも考えられます。
各ページにどのような情報を掲載すれば良いのか、効果的な見せ方のヒントを詳しくご紹介します。
アクセス数が多いホームページに掲載されているページの一例

①トップページ
①メインビジュアル
閲覧者の目を惹き、離脱を防止する役割を果たします。
施設の特長や雰囲気をアピールするためにも、キレイで大きい画像を掲載しましょう。
②キャッチフレーズ
ターゲットとしている閲覧者に向けて呼びかけ、 惹きつける役割を果たします。
③サービス案内
トップに簡単なサービス内容を掲載することで、下層ページに行く前に目的のサービスを行っているかを閲覧者に知らせることができます。
④お知らせ
お知らせをトップに載せることで、施設の活動が分かるとともに、利用者・ご家族向けにきちんと情報発信していることをアピールできます。
⑤Googleマップ・住所
自宅あるいは勤務先から通うことができるか考えているご家族もいます。
地図と住所は、目に留まりやすい場所に掲載しましょう。
⑥お問い合わせ
ひと目でお問い合わせ先が分かるように、どのページでも表示されるサイドメニューやフッターなどに電話やFAX番号、お問い合わせフォームへのリンクを設置しましょう。

②法人概要
①代表挨拶
「どんな志を持って施設を経営しているのか」「どういったことを大切にしている施設なのか」を知ってもらえるようにしましょう。
②代表写真
代表者や施設長の顔が見えると、安心感・信頼感・親近感が増します。
③法人概要
閲覧者に安心感・信頼感を与えるために、運営会社・法人の基本情報は正確な情報を分かりやすく掲載しましょう。
④沿革・企業年表
沿革や企業年表を掲載しておくことで、 現在に至るまでの経緯を、閲覧者は知ることができます。

③施設のご紹介
①施設の写真
介護福祉業のホームページは「安心感」を与えることが重要です。施設の雰囲気や清潔感、スタッフの人柄が伝わる写真を選びましょう。
②施設の概要
複数の施設がある場合は施設ごとの利用可能人数、利用条件、料金、施設設備(できればイメージ画像付き)、住所など細かく記載しましょう。

④料金案内
①各サービスの利用料金
サービス内容はもちろん、料金も重要な検討材料となるため、一時金や月額利用料など詳細に記載しましょう。
②条件別の料金
要介護レベルや所得など、利用者によって負担額が変わる場合は、条件別に記載しましょう。

⑤お問い合わせ
①お問い合わせフォーム
見学申し込み・入居に関するお問い合わせなどに丁寧にお答えするために、電話やFAX・メール以外に、お問い合わせページを用意すると良いでしょう。
②個人情報の取り扱いについて
個人情報を適切に取り扱う企業であることをしっかり明示しましょう。

⑥施設の特長
①施設・設備の特長
どんな設備があるのか等、他社との違いも含めて分かりやすく紹介しましょう。
特長のヒント
- 介護入浴機器が揃っている
- レクリエーション施設がある
- リハビリ施設・器具が豊富
- 娯楽設備が充実している
- (カラオケ・プール)
- 夫婦で利用可能な部屋がある
- ご家族が宿泊可能な部屋がある
- 屋外に散歩や運動のできる設備がある
- 新築できれいな施設である
- 室内の装飾を好みにカスタマイズできる など
②施設の外観・内観写真
入居後の快適な生活がイメージできる明るく綺麗な写真を掲載しましょう。

⑦年間行事
①年間行事スケジュール
どのようなイベントを行っているか年間のスケジュールを掲載することで、より入居後のイメージが湧きます。
②行事の内容・写真
文章だけでなく、イメージ写真や実際の写真を掲載すると、活動内容や楽しさがより伝わります。

⑧サービスのご案内
事業・サービスが複数ある場合は、それぞれページを設け、どんなサービスを提供しているのかが一覧で分かるように、各ページへのリンクを設置すると良いでしょう。
閲覧者が、自身の求める情報にたどり着きやすくなります。
画像を多用すると、実際に利用した時のイメージが湧き、安心感を与えられます。

⑨利用までの流れ
入居・利用にあたっての手続き方法や手順をあらかじめ把握できるため、初めての方も安心して問い合わせでき、実際のやり取りがスムーズになります。

⑩よくある質問
よくいただく質問とその回答をあらかじめ掲載しておくと、利用を検討している方やそのご家族が情報を探しやすく、親切です。
よくある質問を掲載しておくことで、問い合わせに個別に返信する負担や労力が軽減できます。

⑪採用情報
①職場・スタッフの写真
職場を知ってもらうために、実際に働く現場やスタッフの写真を掲載すると良いでしょう。
人物写真を使うと、顔が見えるため、親しみを持ってもらえます。
②スタッフインタビュー
実際に働いているスタッフの声を通して、当社ならではの魅力・やりがいなどを求職者にアピールしましょう。
特に介護福祉業では、どういった時にやりがいを感じるのか、この仕事だからこそ経験できる楽しさを現場の方から伝えることが重要です。
③採用の流れ
どのようなステップで選考が進むのか、流れを掲載しておきましょう。
複数社検討している求職者にとっては、応募するかどうかの判断指標となりえます。
④採用に関するよくある質問
これまでに問い合わせのあった質問や頻出すると思われる質問を、あらかじめ掲載しておくと、求職者の疑問が解消され、親切です。
ページ内に応募フォーム、お問い合わせフォームへのリンクを設置しましょう。

⑫募集要項
IndeedやGoogle しごと検索など求人サイト・求人検索エンジンと連携する募集要項ページを作成できます。
給与や諸手当、休暇情報などの待遇をできるだけ具体的にすべて掲載しましょう。

2.求職者の関心を惹く募集要項の書き方

下記3つの職種について、求職者の関心を惹く募集要項の書き方のポイントもご紹介します。
求人票に記載した方がいい内容のヒントなども掲載しています。
- ケアマネージャー(介護支援専門員)
- 介護スタッフ
- 生活支援員
ケアマネージャー(介護支援専門員)
求人票に含めるキーワード
介護福祉士
社会福祉法人
ケアマネージャー
介護支援専門員 など
求人票に記載した方が良い内容
- 施設形態(特養など)
- ケアマネに専念できるかどうか(夜勤有無)
- 残業少なければその旨を記載
- ケアマネージャーの人数
- 他介護業務等兼任しなくてもよいか
- 明確なビジョン
- キャリアパス(管理職目指せるか否か)
- 仕事のやりがい など
介護スタッフ
求人票に含めるキーワード
介護職
介護スタッフ
生活支援
介助 など
求人票に記載した方が良い内容
- 資格有無
- 夜勤有無
- 面接の前に見学可能か
- 研修制度
- アピールポイント
- 夜勤の日数
- ノーリフト介護等、働く人に配慮した制度
- 仕事のやりがい
- モデル月収/年収 など
生活支援員
求人票に含めるキーワード
介護
生活サポート
障がい者支援施設
障がい者福祉
就労支援 など
求人票に記載した方が良い内容
- 施設形態
- 勤務体系
- 利用者の概要(人数や自立の度合い等)
- 仕事内容の詳細(食事、排せつなと?の介助があるか)
- 免許が必要か(送迎付きの場合が多い)
- シフト制の場合、休みの取り方 など
3.まとめ
アクセス数の多いホームページでは、施設の情報を伝える基本コンテンツのほかに、信用を高め利用へつなげる差別化コンテンツや、採用に関するコンテンツが掲載されています。
今回ご紹介したコンテンツを参考に、ご自身のページをさらに充実化させるためぜひホームページを更新してみてください。