検索エンジンとは?基礎知識から検索エンジンシェアランキングまで解説

「検索エンジンって何のこと?」
「検索エンジンの種類や仕組みについて知りたい」

Webメディアやホームページを運用する上で、検索エンジンは欠かせない存在です。
これから本格的にWebメディアやホームページの運用をする企業・事業者の中には、検索エンジンについてよく知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、検索エンジンの仕組みや基礎知識について解説します。
本記事を読めば、ご自身が選ぶべき検索エンジンや、コンテンツが検索結果に表示される理由がわかるはずですので、ぜひ参考にしてください。

1.検索エンジンとは?

検索エンジンとは、ユーザーの検索意図に合わせて、インターネット上にある情報を適切に表示させるためのシステムです。

例えば、検索エンジンの検索窓に「居酒屋 渋谷」と入力して検索するとします。
そうすると、検索結果には、渋谷にある居酒屋の情報が表示されるはずです。

上記のように、検索エンジンはユーザーの入力した文字をもとに、関連性の高いコンテンツを表示させる役割をもっています。

また、商品・サービスの認知度を高めたい顧客のために、検索エンジンには広告枠が設けられています。

あるキーワードで検索した際、検索結果の上部と下部に「スポンサー」と表記されたページを見かけたことがあるはずです。

これは、リスティング広告(検索連動型広告)と呼ばれるもので、料金を支払って出稿した広告主への対価として、検索エンジンに表示されています。

1-1.ディレクトリ型とロボット型

検索エンジンは、主にディレクトリ型とロボット型の2種類に分かれています。

ディレクトリ型は、人の手によって情報を一つずつ登録する作業で、インターネットが登場した初期に用いられた手法でした。

しかし、2022年時点で約19億ものWebページおよびコンテンツが生成されており、手作業で登録するディレクトリ型では、対応しきれないことがわかります。

そこで登場したのが、クローラーあるいはスパイダーと呼ばれるシステムが、生成されたページを自動巡回して登録するロボット型の検索エンジンです。
GoogleやYahoo!といった有名な検索エンジンは全てロボット型を採用しており、日々膨大に生成されるページを巡回し、適切な情報を表示してくれます。

現代では、このロボット型の検索エンジンが主流である点を覚えておきましょう。

2.検索エンジンのシェアランキング

現代の検索エンジンは数多くあるものの、圧倒的なシェア率を誇るのは「Google」です。
ここで、2023年2月~2024年2月までの検索エンジンシェアランキングを「世界」と「日本」のそれぞれで見てみましょう。

2-1.デスクトップ版検索エンジンシェアランキング:世界

順位検索エンジン名シェア率
1位Google82.3%
2位Bing10.17%
3位Yahoo!2.6%
4位YANDEX2.53%
5位DuckDuckGo0.7%
6位Baidu0.47%
参考元:検索エンジンの市場シェア世界|StatCounter Global Stats

2-2.デスクトップ版検索エンジンシェアランキング:日本

順位検索エンジン名シェア率
1位Google74.09%
2位Bing16.16%
3位Yahoo!8.51%
4位DuckDuckGo0.37%
5位YANDEX0.36%
6位Baidu0.18%
参考元:検索エンジンの市場シェア日本|StatCounter Global Stats

2-3.モバイル版検索エンジンシェアランキング:世界

順位検索エンジン名シェア率
1位Google95.37%
2位YANDEX1.57%
3位Baidu0.89%
4位Bing0.51%
5位Yahoo!0.48%
6位DuckDuckGo0.46%
参考元:検索エンジンの市場シェア世界|StatCounter Global Stats

2-4.モバイル版検索エンジンシェアランキング:日本

順位検索エンジン名シェア率
1位Google81.33%
2位Yahoo!16.55%
3位Bing0.82%
4位CocCoc0.33%
5位DuckDuckGo0.29%
6位YANDEX0.27%
参考元:検索エンジンの市場シェア日本|StatCounter Global Stats

日本と世界を見ても、圧倒的なGoogleのシェア率がわかります。

また、以前までのシェア率ではYahoo!が2番手で不動でした。
しかし、Bingを提供しているマイクロソフト社が、OpenAI社のChatGPTに出資、およびBingへの統合を発表して以降、上位に食い込むほどの成長を遂げています。

とはいえ、検索エンジンシェア率の7~8割以上はGoogleです。

そのため、今後も検索エンジンへの対策は、Googleを対象にしていくものと捉えておけばいいでしょう。

3.代表的な検索エンジン

それぞれの検索エンジンの特徴を理解すれば、自社がどのフィールドでSEO対策を行っていくべきかが見えてくるはずです。

ここでは、代表的な以下の検索エンジンについて解説します。

  • Google
  • Yahoo!
  • Bing
  • その他

では、それぞれの検索エンジンの特徴を見ていきましょう。

3-1.Google

国内シェア率デスクトップ:74.09%
モバイル:81.33%
主な特徴・国内・世界でシェア率No.1
・画像・動画・地図なども検索できる
・多彩な拡張機能が提供されている

Googleは国内・世界で最も使用されている検索エンジンです。

画面は非常にシンプルながら、ユーザーのさまざまなニーズに応えられるような検索画面が特徴です。
シェア率No.1だからこそ、SEO対策によって検索結果上位を獲得できると、流入数の大幅な増加が見込めるでしょう。

また最近では、キーワードによって通常の検索結果にGoogleマップ検索結果も表示される場合も多いです。
そのため、実店舗を持つ企業がGoogleを用いて店舗への流入増加を図るには、MEO(マップ検索エンジン最適化)の知識も必要となるでしょう。

参考:MEO対策(ローカルSEO)のメリットと実施方法

3-2.Yahoo!

国内シェア率デスクトップ:8.51%
モバイル:16.55%
主な特徴・ヤフーショッピング ・知恵袋などの独自サービスを提供
・リアルタイム検索で最新情報の取得が可能
・Googleの検索アルゴリズムを採用

国内のモバイル版の検索エンジンシェア率では、2位に位置するのがYahoo!です。

ヤフーショッピングや知恵袋といった独自のサービスを提供しており、検索画面でもこれらのサービスが優先されて表示されます。

Googleと同じ検索エンジンを採用しているため、検索アルゴリズムについてはGoogleと同様なので、個別にSEOを施す必要はありません。

3-3.Bing

国内シェア率デスクトップ:16.16%
モバイル:0.82%
主な特徴・サムネイルの拡大表示・プレビュー再生
・対話AIサービス「Bing AI」の搭載
・時間指定の絞り込み検索が可能

Bingは「Microsoft Edge」にデフォルトで搭載されている検索エンジンです。

OpenAI社の「Chat GPT」をBingに統合すると発表して以降、急速にシェア率を伸ばしています。
GoogleやYahoo!とは異なり、サムネイルの拡大表示やカーソルを合わせてのプレビュー再生といった独自の操作感が特徴です。

3-4.その他に押さえておきたい検索エンジン

海外向けにコンテンツを発信したい場合には、以下のような検索エンジンについても理解しておきましょう。

DuckDuckGo(ダックダックゴー)

国内シェア率デスクトップ:0.37%
モバイル:0.29%
主な特徴・プライバシー保護を徹底していると標ぼうする検索エンジン(プライバシーの保護、利用履歴等を記録保存しない)
・1ページで全ての検索結果が表示される
・米国ペンシルバニア州にある「DuckDuckGo, Inc.」が提供している検索エンジン

CocCoc(コックコック)

国内シェア率デスクトップ:-
モバイル:0.33%
主な特徴・ベトナムでシェア率2位の検索エンジン
・広告ブロック・動画・音楽の高速ダウンロード機能が搭載
・ベトナム人向けの機能が豊富に搭載

Baidu(バイドゥ)

国内シェア率デスクトップ:0.18%
モバイル:-
主な特徴・中国でシェア率1位を誇る検索エンジン
・特定の画像・情報は削除されるリスクあり
・掲示板アプリや知識提供サイトなどの独自サービスを提供

YANDEX(ヤンデックス)

国内シェア率デスクトップ:0.36%
モバイル:0.27%
主な特徴・ロシアでシェア率1位を獲得している検索エンジン
・ロシア語・日本語・トルコ語など多彩な言語に対応
・独自のサービスを展開

4.検索エンジンの仕組みとは?

検索エンジンの仕組みを理解できると、SEOについてより深く知ることができます。

下記記事では、一連のステップであるクローリング・インデックス・ランキングの項目ごとに解説しますので、ぜひ参考にしてください。

参考:Google検索結果の仕組みとは?表示の決まり方やポイントを解説①~検索エンジンとは?~

5.検索エンジンとSEO

検索エンジンの仕組みを理解すると、SEO対策を行うことがどれだけ重要かがわかっていただけたのではないでしょうか。

SEOとはSearch Engine Optimizationの略称で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」となります。

例えば、ホームページに関する以下のような作業は、全てSEO対策に該当します。

  • 内部リンクの設定
  • サイトマップの送信
  • 見出しタグ・タイトルタグの設定
  • 関連語の挿入
  • キーワードに対して網羅的な情報の掲載

上記のような施策によって、クローラーは素早くインデックスを行い、さらには、どのような内容のコンテンツなのかを認識できます。
結果として、検索結果上位に表示される要素にもなるので、ホームページやWebサイトを運営するならSEO対策は必須になってくるでしょう。

さらにSEOについて詳しく知りたい方は、以下の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

参考:SEO対策のやり方を徹底解説
   初めてでもできる!SEO対策入門講座①~SEO(SEO対策)って何?

6.まとめ

今回は、検索エンジンについて、基礎知識やランキングまでをわかりやすく解説しました。

近年の検索エンジンのシェアはGoogleがトップであり、クローラーと呼ばれるロボット型のシステムを採用しています。
クローラーがWebページを正しく認識・評価するためにもSEO対策は必須です。

ぜひ、本記事で解説した検索エンジンの仕組みを理解し、コンテンツ制作やSEO対策に活かしてみてください。

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