ホームページ制作でやってはいけない14の掟①~設計戦略、コンテンツ編~
ホームページ作成では、成功例に関してはノウハウの蓄積や分析によるものが大きいですが、「やってはいけないこと」に関しては明確に存在します。
理由は様々ではありますが、今回はこの「ホームページ作成においてやってはいけないこと」について、それぞれをジャンルに分けてわかりやすく解説してまいります。
ひとつずつチェックいただき、自社のホームページをより良いものにしていきましょう。
1.ホームページでやってはいけないことを理解する重要性
ホームページ制作・運営では、やってはいけないことがいくつか存在します。
それらをよく把握しないまま制作すると
- 集客への悪影響
- 炎上する恐れ
- 予想外のコスト
上記のようなアクシデントが発生しかねません。
特に、商品・サービスの提供をしているホームページの場合、集客ができないと売上にも影響してきます。
さらには、薬機法に違反した広告を打ち出すと、最悪2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金が課される可能性があります。
法律に違反するのは単に刑罰を受けるだけでなく、後々までビジネスを行う上での信用問題につながります。絶対にやってはいけないこととして覚えておきましょう。
以上のように、ホームページの制作から運営まで、しっかりと知識とマナーを身につけておかなくては、大きな損失を生んでしまいかねません。
これから「ホームページ制作でやってはいけない点」についてご紹介しますが、万が一既に実施してしまっていることがあったとしても、今からでも改善し挽回できれば遅くはありません。
この記事を読んでいただき、これからご紹介する項目をチェックしていきましょう。
2.設計・戦略でやってはいけないこと3つ
ホームページを作成したい、というきっかけには必ず動機があったはずです。
すでにホームページを公開・運用されている方は問題ないかもしれませんが、さらなるホームページ活用のきっかけとして参考にしていただければ幸いです。
ホームページを制作する前の設計・企画段階でやってはいけないことは3つあります。
設計・企画はホームページ制作の最も重要な段階ですが、見落としてしまうケースも少なくありません。
では、どのような点に気をつければいいのか、それぞれ見ていきましょう。
2-1.目的が明確化されていない
ホームページ制作で一番やってはいけないのが、「ホームページの目的が明確化されていない」ことです。
なぜホームページを作るのかが定まっていないと、方向性がブレやすく、誰にも共感されないものが完成してしまいます。
目的を持って制作していると思っていらっしゃる方でも、実はこのような曖昧な目的で制作に望まれる方が多いです。
- スタイリッシュなデザインのホームページを作りたい
- 自社の魅力が伝わるデザインにしたい
- 売上があがるデザインにしたい
以上のような目的は、全て具体的な目的とは言えません。
そもそも、なぜスタイリッシュにしたいのか、どうして自社の魅力を伝えたいのか、といった部分に本当の目的が隠されているはずです。
そのため、目的を決める際は「なぜ・どうして・どのように」を意識し、具体的な数値やコンテンツまでイメージができるようにしましょう。
2-2.ターゲットを広く設定する
目的と一緒に大切なのが、ターゲットの設定です。
集客を意識するあまり、ターゲット層の設定が広すぎるのを多くのホームページで目にします。
しかし、ターゲットはできる限り絞り込みましょう。
なぜターゲットはできる限り絞り込んだ方がよいのか、それはユーザーがコンテンツを見た時の動向に影響があるからです。
例えば、以下のワードを比較して、どちらがよりユーザーの心に響くのか考えてみましょう。
A)35歳を過ぎたら始める10分でできる薄毛対策!
B)30代におすすめの薄毛対策10選!
Aの方がよりターゲットが明確かつ具体性があるのがわかるはずです。
Bは30代をターゲットにしていますが、Aはあえて35歳以上をターゲットにしています。
35歳になると管理職に就いたり任される仕事が多くなったりと、忙しい方が多いです。
そこで「10分の短時間でできる薄毛対策」という点が、ユーザーの心に響くようなフレーズになっているのです。
また、ターゲットを決めると、どのようなデザインにすればいいのかもイメージしやすくなります。
ターゲットが広く設定されているサイトでは、写真や画像が商品・サービスに合っていない事態にもなりかねません。
ミスマッチなデザイン・コンテンツは、ホームページの目的を達成できない要因になるので注意すべきです。
そのため、ターゲットは広く設定するのではなく、可能な限り絞り込むのがホームページ制作において大切になります。
2-3.目標数値が不明瞭
ホームページの目的・ターゲットが決まれば、どこをゴールとするのか、目標数値も決めなければなりません。
もし、不明瞭な目標数値を設定してしまうと、達成までの施策も曖昧になりがちです。
その結果、ホームページ制作をしただけで、あとは放置状態となってしまうこともあるでしょう。
ホームページの目標数値を明確にする場合、以下の項目を指標とするのが最適です。
- 資料請求・問い合わせ予約・購入数(成約数・成約率)
- UU数(サイトに訪れた人の数)
- PV数(閲覧されたページの数)
- 滞在時間・離脱率
最終的な数値目標を決めたら、まずは上記の数値をどのような途中経過を経て達成していくのか、段階的に設定していきましょう。
3.コンテンツでやってはいけないこと5つ
3-1.画像の著作権を確認せず使用する
画像には著作権が存在し、無断でホームページに掲載するのは禁じられています。
検索をすれば必要な画像が出てくるとはいえ、著作権を侵害するのは企業としてよい行いとはいえません。
また、作者が無断使用を見つけて情報を拡散してしまうと、炎上してしまうリスクもあるでしょう。
画像の著作権については、作者に必ず掲載許可を取るか、またはフリー素材サイトから選び、利用規約に従って使用するようにしましょう。
3-2.文章の著作権を確認せず使用する
著作権は画像だけではなく文章にも存在します。
「この文章はわかりやすいから自社サイトにコピーして使おう!」という考えは決してしてはいけません。
もし使いたい文章を見つけたとしても、他者の文章はあくまで参考に、自社・自身でオリジナルの文章を作るように心がけてください。
どうしてもコピーして使う場合は、引用としてはっきりと引用元の記載をしましょう。
3-3.ファイルサイズが大きすぎる画像を添付する
画像の添付の仕方について、正確にはやってはいけないことではありませんが、注意しておいた方がいいことに、画像サイズがあります。
掲載する写真・画像は高画質の方が見栄えはよくなるものの、容量が大きいとページの表示速度を低下させてしまいます。
ページの表示が遅いと、ユーザーの離脱率が上昇するだけでなく、検索順位にも悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
ホームページを制作する上で、画像・写真は必ず使うので、リサイズで容量を小さくして掲載するようにしましょう。
本システムでは画像の補正機能が備わっています。
ライブラリに画像をアップロードし、写真を補正、そのままホームページに掲載、ということも可能ですので、ぜひご活用ください。
参考:サポートサイト|基本画面 – ライブラリ – 画像の補正方法
3-4.見やすい・読みやすい工夫をしない
ただホームページを制作してコンテンツを挿入しているだけでなく、ホームページを見てもらう・読み進めてもらうためには、注目を集める・読みやすい工夫が必要です。
書きたいこと・伝えたいことをただ記載しているだけですと、個人ブログと変わりがありません。
企業サイトや商品・サービスを販売するサイトなら、
- トレンドのデザイン・レイアウトを取り入れる
- イラストや画像を使ってわかりやすく伝える
- 箇条書きや段落を使ってテンポよく読ませる
など、訪れたユーザーが見やすく・興味を持ってもらえるような工夫を取り入れましょう。
3-5.真偽が不明な情報を掲載する
インターネットに掲載されている情報は、信用性のあるものから、信憑性がないものまで数多く存在しています。
どこかの情報を転載・引用する際、真偽が不明なものを記載する行為は、やってはいけないことのひとつです。
情報の真偽を確かめる場合は、公的機関や公式サイトなど、信頼性のあるサイトや出典元まで調べるようにしましょう。
もし、デタラメな情報を自社サイトで掲載していたのが発覚した場合、信頼を損ねるだけでなく炎上の原因にもなってしまうかもしれません。
訪れるユーザーが、ホームページを見てよかったと思えるよう、常に情報の真偽や品質は吟味していく必要があります。
4.まとめ
本記事では「ホームページでやってはいけない14の掟①」として、
- 設計・戦略でやってはいけないこと3つ
- コンテンツでやってはいけないこと5つ
をご紹介しました。
次記事では「ホームページでやってはいけない14の掟②」として、
- 運用・運営でやってはいけないこと
- SEO対策でやってはいけないこと
を解説いたします。
ぜひご自身のホームページと照らし合わせて、活用のヒントにしていただければ幸いです。
次記事:ホームページ制作でやってはいけない14の掟②~運用・運営、SEO編~