採用ランディングページとは?②~掲載すべき内容とポイント~
前回の記事では「採用ランディングページ」について、概要と作成のメリット・デメリットを解説しました。
今回は採用ランディングページの作成をご検討の方に向けて、具体的に掲載すべき内容や活用のポイントについて解説してまいります。
1.採用ランディングページに掲載すべき内容とは
採用ランディングページを作成する前に掲載すべきコンテンツを把握しておくと、必要な情報を集めやすくなるのでおすすめです。
そこで今回は、採用ランディングページに必須な内容と求職者が求める内容をあわせてご紹介します。
- 募集要項・募集内容
- 経営方針・目標
- 事業内容
- 代表メッセージ
- 社員紹介・メッセージ
- キャリア紹介
- 研修制度
- 福利厚生
- 採用までの流れ
- 会社概要
- よくある質問
1.募集要項・募集内容
採用サイトの中で必須のコンテンツが募集要項・募集内容です。
「この企業では、どういう人材を募集しているのか」を明確にして、求職者が自身に合致しているかを確認できるようにしましょう。
- 募集条件
- 募集職種
- 雇用形態
- 仕事内容
- 勤務地
- 勤務時間
- 休日
- 給与
- 福利厚生
以上を掲載しておけば、丁寧かつ求職者にわかりやすく募集要項・募集内容が伝わりやすいです。
2.経営方針・目標
自社がどのような経営方針・戦略を持っているのかを掲載するのも重要です。
会社の使命や役割を求職者に伝えることで、より自社で働く未来像やイメージを持ってもらえます。
経営方針・戦略と一緒に、企業の目標も記載し、
- 自社は何を目指しているのか
- どのような未来に向かっているのか
を伝え、求職者と価値観を共有できるようにしていきましょう。
3.事業内容
事業内容も採用ランディングページには必須コンテンツです。
求職者が求める事業をしているかどうかわかるので、より具体的に内容を記載しておきましょう。
- 募集している職種が直近でどのような取り組みをしたか
- 事業の全体像
- 事業・部署ごとの関わり方
- 事業戦略
等を掲載するとわかりやすいですね。
また、後述する社員紹介を事業内容に組み込んでいる採用ランディングページもあります。
自社での活躍イメージがわかりやすくなるように、充実した事業内容のコンテンツに仕上げていきましょう。
4.代表メッセージ
会社を経営するトップの言葉は、その会社の目指している方向性や理念、求める人材像を何よりも求職者に伝えられます。
- どのようなビジョンで会社を経営しているのか
- 社員にどうあって欲しいのか
- これから採用される方に向けた言葉
などがあれば、「この会社で、この代表の元で働きたい」という入社意欲を駆り立てることができるはずです。
代表メッセージは他社との差別化ポイントにもなるため、代表自らの言葉を使って伝えるようにしてください。
5.社員紹介・メッセージ
社員紹介や社員からのメッセージは現場で働く先輩からのアドバイスにもなるので、求職者にとっては参考になるコンテンツです。
希望している職種の社員がどのような想いで仕事をしているのか、大変なことや楽しいことなどを伝えると、求職者が働くイメージを持ちやすくなります。
- 職種ごとに社員紹介・メッセージ
- 男性・女性はバランスよく
- 結婚・出産後の働きやすさ
- キャリアアップについて
- 研修やサポートについて
- 1日のスケジュール
など、実際に働いている人が何を思ってどんな内容で仕事に取り組んでいるのかを伝えられるコンテンツにしましょう。
6.キャリア紹介
キャリア紹介は、入社後の自分の未来をイメージさせるために必要なコンテンツです。
入社してから3年でどのくらいのキャリアを積めるのかを記載しておけば、求職者が想像しやすくなるでしょう。
また、自社でキャリアを積むためにサポートしている事柄があれば、積極的に掲載してください。
なりたい自分になるために企業がサポートしてくれるのがわかれば、より入社意欲が高まるでしょう。
キャリア紹介では後述する研修制度も含めて良いですが、研修に魅力のある企業ならコンテンツを別にする方が強みになります。
7.研修制度
必須コンテンツではないものの、自社でどのような研修ができるのかを掲載するのもおすすめです。
求職者の中には、会社でスキルアップを目指したい方や、企業のキャリア教育の向き合い方について知りたい方もいるでしょう。
このような上昇志向の方にとっては、研修制度のコンテンツは充実していればいるほど魅力になります。
そのため、できるだけ自社で実施している研修制度をあげて、内容についても詳細を記述しておきましょう。
8.福利厚生
福利厚生は優秀な人材の確保や入社後のモチベーションにつながります。
同じ条件の企業なら、福利厚生に魅力がある方を選ぶはずです。
そのため、自社で用意している福利厚生があれば全て紹介しましょう。
企業である以上、厚生年金や健康保険などの法定福利厚生は当たり前なので、法定外福利厚生を強くアピールしてください。
(例)
- トレーニングジムや宿泊施設の割引
- 家賃・通勤費補助
- 社員食堂の完備
- 各種手当て
- 育児・介護支援
- 特別休暇
9.採用までの流れ
企業によって選考方法が異なるため、応募から採用に至るまでの流れを記載しておきましょう。
- 書類選考の有無
- 筆記試験の有無
- 面接の回数
- 内定までの期間
- 入社時期
上記のように、応募から内定されるまでの期間と流れがわかるようにします。
また、個人面接やグループ面接のように、どのような面接や筆記をするのかを明記しておくと親切です。
採用までの流れは概要がわかれば問題なく、そこまでの詳細は必要ありませんので、一目で把握できるように図で説明するといいでしょう。
10.会社概要
会社概要は、自社の基本情報を記載するコンテンツです。
- 会社名
- 代表者名
- 法人設立年月日
- 事業内容
- 資本金
- 所在地
- 電話番号
上記項目は必ず記載しておきましょう。
さらに記載するなら、以下の項目があります。
- 従業員数
- 取扱商品・サービス(メインとなるもの)
- 主要取引先
- 取引銀行
- メールアドレス
- FAX
- 支店・店舗情報
- 決算時期
- 会社沿革
会社の全体像の把握ができるよう、会社概要もしっかりと明記しておきましょう。
11.よくある質問
採用ランディングページを見てわからない部分はよくある質問に載せておけば安心です。
事前にサイト全体を見て、不明点が出そうな部分をチェックしておきましょう。
また、採用ランディングページを公開してから求職者から寄せられる質問があるかもしれません。
その場合を考慮して、よくある質問は随時更新できる体制も整えておきましょう。
質問項目が多くなるようならカテゴリ分けしておくと、見た人もすぐに解決できるのでおすすめです。
2.採用ランディングページを効果的に利用するためのポイント
採用ランディングページを効果的に利用するためには、
- ターゲット
- ファーストビュー
- ボタンの位置
- 構成
にこだわるのがポイントです。
それぞれ詳しく解説しますので、ぜひ自社の採用ランディングページに取り入れていきましょう。
1.ターゲット
まずは、自社が採用したい人物を明確にしなくてはいけません。
なぜなら、ターゲットを明確にすると、
- リスティング広告やSNS広告で最適なユーザーに表示させる
- 運営側が反省・改善しやすくなる
という2つのメリットが得られるからです。
コンテンツの内容がターゲットに向けたものになると、ユーザーが自分に向けたページだと感じ、アクションを起こしやすくなります。
さらに、ターゲットが特定されているので、運営側は「同じ属性の人にアプローチを変える」というある程度コンテンツが絞れた状態で反省・改善が可能です。
採用ランディングページは自社が求めている人物に見てもらい、資料請求やエントリーなどのアクションをしてもらわないと意味がありません。
だからこそ、採用ランディングページを作る前にペルソナを必ず設定しておきましょう。
2.ファーストビュー
採用ランディングページにおいて、ファーストビューは何よりも大切です。
ユーザーが最初にみる部分に、求める情報や魅力的な情報がなければすぐに離脱してしまいます。
そのため、ファーストビューにはインパクトのあるデザインや記憶に残るキャッチコピーをうまく取り入れましょう。
もし、ファーストビューで興味を持ってもらえれば、ページ全体を読んでもらえる可能性も高くなるはずです。
ファーストビューがCV率アップの最初の関門と捉えておきましょう。
※アクセス解析やCV率については下記で詳しく解説しております。
3.ボタンの位置
ボタンの位置もCV率に関わる要因になります。
求職者が自社に対して資料請求やエントリーしたいと思ったときに、申込ボタンがあるのが理想的です。
基本的な設置位置は
- ファーストビュー
- 企業PR
- ページの最後
といった箇所に設置します。
しつこい印象を与えなければ、上記以外に申込ボタンを複数設置してもいいでしょう。
具体的なボタンの位置については、他社サイトを参考にするのもおすすめです。
4.構成
採用ランディングページの基本的な構成を知っておくと、デザインがイメージしやすくなります。
基本的な構成は以下の通りです。
- ファーストビュー
- 企業PR
- 社員紹介
- 求める人物像
- 選考フロー
このほかにも、他社との比較や差別化コンテンツ、Q&Aを設置してもいいでしょう。
また、適宜申込ボタンを挿入するのも忘れないようにしてください。
基本構成であれば、ファーストビュー・企業PR・求める人物像の下に設置がおすすめです。
3.まとめ
今回は、採用ランディングページについて、具体的に掲載すべき内容や利用するためのポイントについて解説しました。
採用ランディングページは単一ページだからこそ、ターゲットや構成作りが非常に大切です。
ぜひ、優秀な人材を獲得するために、思わず応募したくなるような採用ランディングページを制作してみてください。