ホームページの改善施策とポイントを解説!①~重視する項目とポイント~
ホームページへのアクセス数に悩んでいる、アクセス数はあるけど成約には結びつかない、といったお悩みを持つ方は多くいらっしゃいます。
そこで本記事では、課題はある程度わかっているものの、具体的にどうしたら改善できるのかわからない、という方に向けて、ホームページ改善施策とポイントについて改善例も含めてご紹介します。
ぜひご自身のホームページと照らし合わせながら確認してみてください。
1.ホームページの改善をする際に重視すべき項目
ホームページを改善する場合は、まず以下の項目を検討しましょう。
- アクセスの量
- アクセスの質
- デザイン
- 構造(導線)設計
- UX(ユーザーエクスペリエンス)
では、なぜ上記5つの項目を重視すべきなのか、それぞれの基礎知識と合わせてご紹介します。
①アクセスの量
アクセスの量は、ページビュー数(ページ閲覧数)を見てしまいがちですが、セッション数(サイト訪問数)を見ることも大切です。
ページビュー数はあくまでページを開いた数なので、1ユーザーが10ページ開くとカウントは10PVになります。
一方、セッション数はユーザーがホームページに訪れて離脱するまでの回数なので、複数ページをまたいでもカウントは1のままです。
以上をふまえると、セッション数を増やせばページビュー数にも影響するのがわかりますね。
また、ホームページからの成約数が明確になっているなら、セッション数と成約率の関係性についても分析でき、課題が見えやすくなるでしょう。
もし、成約率は高いのにセッション数が少ないなら、アクセス量を増やす対策をすべきです。
一方、セッション数がある程度あるにも関わらず、成約率が低い場合には、導線やUIの向上を図るべきでしょう。
このように、ホームページが効果的に活用できているか、セッション数をもとにして改善策を考えていくのが効率的です。
②アクセスの質
アクセスの質は、ユーザーのニーズに合わせてコンテンツが提供できているかを判断する指標になります。
例えば、Googleアナリティクスを使って確認できる「直帰率」が高い場合には、該当ページのファーストビューで、ユーザーのニーズと乖離が生まれている証拠です。
または、該当ページ自体の内容がユーザーの求めているものと違う可能性もあるでしょう。
アクセスの質を図る上で、直帰率は非常に重要な要素です。
参考:Google Analytics 4とは?メリットと導入方法、使い方を徹底解説
直帰率とともに回遊率も見るべき項目です。
回遊率は、ユーザーがどれだけホームページ内を巡ってくれたかを判断する指標です。
アクセスの質が高いほど、直帰率は下降し、回遊率が上昇します。
では、どのように回遊率を上げればいいのかという点ですが、デザインと構造(導線)設計の改善が必要です。
③デザイン
ただ単純にホームページのデザインをリニューアルすれば、回遊率が向上するわけではないのが難しいところです。
古いデザインだから、かっこいいデザインの方がオシャレだから、といった理由のホームページリニューアルももちろん存在します。
しかし回遊率を上昇させるための改善策、といった点では、大幅なリニューアルを検討するかどうかの判断が難しいです。
そこでおすすめなのが、自社を知らない人に対してホームページを見てもらい、第一印象で以下の項目が伝わるかを調査する方法です。
- 何の会社か
- どのような製品・サービスを提供しているか
- 一番の強みはどこなのか
- どのような印象を持ったか
自社で想定している感想と、調査で得られた内容に異なる部分が多かった場合は、デザインのリニューアルを検討していいでしょう。
④構造(導線)設計
ユーザーの動向を誘導するには、構造設計を改善するのも大切です。
成約ページのクリック率が低い場合には、うまくユーザーを導けていない可能性が高いでしょう。
成約ページをわかりやすいボタンや配色にする、といったちょっとした工夫でも、クリック率は大きく変わります。
また、ユーザーがホームページに訪れて使いやすいと感じてもらえるのも、直帰率を抑えて回遊率を上昇させるのに効果的です。
⑤UX(ユーザーエクスペリエンス)
UX(ユーザー体験)は、簡単にいうと「ホームページ上でユーザーが困っていることを率先して解決できるデザイン・コンテンツになっているか」です。
例えば、商品数が多いホームページを訪れたユーザーは、膨大なページ・カテゴリから目当ての商品を探さなくてはいけません。
このような配慮がされたデザイン・コンテンツを通したユーザーの使い心地などを含めた一連の体験がUXです。
そのほか、
- ユーザーの考えに沿って適切なコンテンツを順序よく提供する
- わかりにくい商品は動画を埋め込んで紹介する
といったものも改善策としてあげられます。
2.ホームページの改善で成功するためのポイント
ここでは、ホームページの改善で成功するためのポイントについて3つ解説します。
ぜひ、自社ホームページの課題と照らし合わせて、取り入れてみてください。
ファーストビューで大切な情報を伝える
まず何より大切なのは、ファーストビューで大切な情報を伝えるデザインにするという点です。
ホームページは、ユーザーが見るべきかどうか判断する時間は3秒といわれています。
そのため、ファーストビューでどれだけユーザーに興味・関心を抱かせて続きを読ませるかが重要なのです。
ホームページの種類にもよりますが、LP(ランディングページ)の場合は成約が目的になるため、
- ユーザーの不安や興味・関心に共感できるワードをいれる
- 悩みを解決できるワードをいれる
- 商品・サービスの写真を大きくいれる
- 購入・問い合わせのボタンを大きく目立つ色・場所に配置する
といった部分をファーストビュー内に取り入れてみましょう。
コーポレートサイトの場合には会社のイメージを伝えられるよう、
- 企業理念・キャッチコピー
- 事業のイメージが伝わる画像の配置
- 事業内容や会社概要などの重要な項目をグローバルメニューに配置
といったように、ユーザーへ信頼感を与えて、読み進める判断に至る要素を含んだファーストビューに改善してみましょう。
ユーザーの不安を取り除くデザイン・コンテンツを提供する
ユーザーファーストのコンテンツこそ、現代のホームページにおいて成功する鍵を握ります。
インターネットで検索するユーザーのほとんどが、何かしらの不安を解消するためにホームページを訪れているからです。
ユーザーファーストとは、ユーザーの不安を取り除くデザイン・コンテンツになっているかで判断できます。
例えば、手作り食品のECサイトの場合、以下のような不安があるはずです。
- どのような方が作っているのか
- どのような製法で作っているのか
- なぜ手作り食品を販売するに至ったか
- 商品はいくらなのか
- 容量・サイズはどのくらいか
上記のような不安をひとつずつ解消できるコンテンツに仕上げていけば、ユーザーファーストのホームページができあがります。
また、不安を解消するには文章だけでなく画像・動画を併用するのもおすすめです。
例えば、生産者・販売者のプロフィールに顔写真を一緒に掲載する、食品の製造過程を動画で紹介するなどです。
ユーザーが安心して商品・サービスを購入できる、あるいは信頼を持って取引できるようなデザイン・コンテンツを意識しましょう。
キーワード選定とアクセス分析
ユーザーのアクセス数を増やすためには、キーワード選定とアクセス分析による改善も効果的です。
検索ボリューム(GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードが検索された回数のこと)があまりにも大きいキーワードでは競合も強く、上位表示を獲得することは難しいでしょう。
そのため、おすすめなのがロングテールキーワードのコンテンツを量産して、ホームページ全体の評価を高めていく方法です。
ロングテールキーワードとは、2語・3語の語句を組み合わせて検索するキーワードで、ユーザーのニーズがはっきりしています。
例)
- ホームページ制作 おすすめ
- ホームページ制作 初心者 自作したい
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少なくなるものの、競合も比較的少なく上位表示させやすい点が特徴です。
ロングテールキーワードで上位表示させることができたら、アクセス分析をして、新たなキーワードを取得することもできるでしょう。
自然検索結果で上位表示ができれば、アクセス数の増加が見込めます。
そのため、キーワード選定とアクセス分析を並行しながら仮説・検証を繰り返し、検索エンジンからのホームページの評価を高めていきましょう。
3.まとめ
本記事ではホームページの改善施策に関して、重視すべき項目や、改善するポイントについて解説してまいりました。
次の記事では、ホームページ改善においてホームページでありがちなユーザーとのコミュニケーションバグと、その改善方法について解説します。
記事内容と自社ホームページを照らし合わせていただき、コミュニケーションバグが自社ホームページで実際に起こっていないか確認してみましょう。
次記事:ホームページの改善施策とポイントを解説!②~コミュニケーションバグを改善する~