ホームページの求人活用法
厚生労働省が発表した2021年12月の有効求人倍率は、前月比0.01ポイント上昇の1.16倍。
コロナ禍で落ち込んだ求人市場も徐々に回復傾向にあります。
また、建設業や介護福祉業など依然として採用難が続いている業種もあります。
大企業のように知名度や採用予算がない中小企業にとって、必要な人材を確保するために武器となるのがホームページです。今回はその活用方法をご紹介します。
1. ホームページは採用に有効なツール
採用を行う際、求人サイトや情報誌に広告を掲載するのが一般的です。しかし、これらのサービスを利用すると、掲載費用がかかる上、掲載内容や情報量にも制限があります。
そのため、最近では自社のホームページに採用情報を掲載したり、採用サイトを開設したりするなどして、効率的に採用活動を行う企業が増えてきました。
今や求職者の約9割が、応募に際して企業のホームページをチェックしています。(株式会社ディスコキャリタスリサーチ調べ)
採用活動においてホームページがいかに重要な役割を果たしているかが分かります。
2. 求職者に向けて情報発信しよう
人材を募集するなら、まずは自社ホームページに「採用情報」ページを設けましょう。
求職者は、給与や勤務時間などの基本的な労働条件だけでなく、様々な情報を求めています。
例えば、就職活動中の大学生が企業研究をする上で求めている情報では、「実際の仕事内容」、「社風」「他社と比べた強み・弱み」「求める人材像」などが上位に挙がっています。
これらの情報を充実させることで、会社や仕事への理解がより深まり、自社にマッチする求職者の関心を惹くことができます。
「採用情報」ページには、以下のようなコンテンツを含めると良いでしょう。
✔先輩社員の声
✔経営者からのメッセージ
✔オフィス内や仕事風景の写真
✔自社の強み・特徴
✔求めるスキルや特性
就職先に求めるものとして、最近では待遇面よりも人間関係や一緒に働く人を重視する傾向が高まっています。自社で働いている人たちの体験談を紹介することは、職場の雰囲気や働きやすさを具体的にイメージする助けになります。
さらに、社風を左右する経営者から就職希望者に向けたメッセージを掲載すると、企業の魅力を伝えられるだけではなく、より親しみやすさを感じてもらえるでしょう。
「先輩社員の声」は採用情報ページを訪れた人が必ずと言っていいほど見るコンテンツです。文章、画像だけでなく、インタビュー形式の動画を掲載するのがお勧めです。
動画には多くの情報量を短時間で伝えられるメリットがあり、印象に残りやすく、会社への理解度アップにも効果的だと言われています。
腰を据えて働きたいと考えている人ほど、応募前にしっかりと情報収集を行っています。
求職者に向けた情報を充実させ、 人材の採用につなげましょう。