Webライティングとは?①~Webライティングの基礎知識と特徴~
文章は誰でも簡単に書けるものと思いきや、いざ書こうとすると意外とどうしたらいいかわからず困ってしまうもの。
特にホームページなどに掲載するための文章を執筆するWebライティングは、実はコツや注意点などがあります。
SEO上も文章コンテンツはとても重要なものです。
そこで本記事ではWebライティングについて、
- Webライティングの基本情報からSEOとの関係
- Webライティングの特徴と種類、手順まで
- Webライティングのコツ、注意点
まで、詳しく解説いたします。
ぜひWebで記事を執筆する際の参考になさってください。
1.Webライティングとは?
Webライティングとは、ホームページやWebサイトに掲載するコンテンツの文章を書く作業を指します。
自分勝手に書く、というよりは、読者を想定した上で見出しや話の順序を整えて書くのが特徴です。
近年では、パソコンだけでなくスマホからWebコンテンツを閲覧するユーザーも増えました。
そのためWebライティングでは、各デバイスでの視認性を意識するという点も求められています。
また、Webライティングによって生計を立てている人をWebライターと呼びます。
1-1.Webライティングを意識するべき理由とは
何故Webライティングを意識しなければならないかというと、読者が欲しい情報をわかりやすく提供する必要があるからです。
インターネットを利用するユーザーのほとんどは、自身が抱える悩みを解決できる情報を求めています。
その際に、支離滅裂な文章で記載されていたコンテンツがあった場合、読みにくさからすぐに離脱してしまうはずです。
特に、インターネットを利用するユーザーは視認性や内容のわかりやすさを重視します。
そこで、Webライティングによって
- ユーザーに情報を理解してもらえる文章
- コンテンツを最後まで読んでもらえる構成
を意識する必要があるのです。
その点では、個人が書く日記のような記事は、Webライティングには該当しないでしょう。
1-2.読者にとって良い文章とは
Webライティングを行うにあたって「読者にとって良い文章」を心がける必要があります。
読者にとって良い文章とは、読みやすさへの配慮がされていて、なおかつ内容がわかりやすい文章です。
例えば、小学生に向けた記事を作るとした場合、どちらが良い文章と呼べるでしょうか。
A)おおきなりんごの木には、たくさんのりんごが実っています。
B)巨大な林檎の樹木には、多数の林檎が実っています。
おそらくAの方が、小学生にとって読みやすく内容が伝わる文章だと感じるはずです。
このように、読者の知識に合わせて柔軟に表現された文章が良い文章と考えられます。
1-3.WebライティングとSEOライティングの関係
複雑な話になりますが、読者にとって読みやすい記事を作ったとしても、必ず検索結果の上位に表示される訳ではありません。
検索結果の上位に表示させるには、検索エンジンに内容を正しく認識させ、評価してもらう必要があるのです。
記事を検索結果の上位に表示させる施策をSEOと呼び、SEOに沿って記事を書くことをSEOライティングと呼びます。
インターネット上に掲載するコンテンツは、読者にとって読みやすいだけでなく、検索エンジンに認識されやすいライティング力も求められます。
そのため、WebライティングとSEOライティングは深い関係があり、Webライターは両方できるのが好ましいでしょう。
2.Web媒体と紙媒体の違いとは
Web媒体と紙媒体では、読者の目的・行動が異なります。
紙媒体の読者層は、情報を取り入れるために細部まで読み込む傾向があるため、話の全体像や流れを丁寧に書いても離脱はされにくいです。
一方、Web媒体の読者層は、流し読みをして要点だけを把握する傾向があり、結論ファーストの書き方が好まれます。
具体的な論法でいくと、紙媒体では「起承転結」が多く、Web媒体では「PREP法」といったように話の順序を変えていく必要があるのです。
そのため、最後まで読んでもらうには、同じ内容だとしても媒体に合わせて適切な論法で構成を作っていかなくてはなりません。
3.Webライティングの特徴
3-1.基本構成は「SDS法」と「PREP」の2つ
Webライティングにおいて、基本的な構成は「SDS法」と「PREP法」の2種類です。
SDS法の論法は
- Summary(要点)
- Details(詳細)
- Summary(要点)
という流れで、話の中で一番大事な部分を最初と最後に記述します。
例)
スマホユーザーに向けてホームページを作るべきです。(要点)
なぜなら、インターネットを使うユーザーの中でスマホを使う割合~(詳細)
そのため、スマホユーザーに最適なデザインのホームページが好ましいです。(要点)
また、SDS法をより細かく分類したのがPREP法で、
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
上記の流れで、より説得力のある書き方をしなくてはいけない場合に用いる論法です。
例)
ホームページを作るならスマホユーザーに向けたデザインがおすすめです。(結論)
なぜなら、インターネットをスマホで見るユーザーの割合が増えているからです(理由)
例えば、電車やタクシー、休憩時間など、スマホを見ますよね?(具体例)
以上から、スマホユーザーに適したデザインのホームページを作るべきだと主張します。(結論)
以上の2つの基本構成を覚えておきましょう。
3-2.本で学べる
現代において、Webライティングに関する書籍は多数出版されているため、本から学ぶこともできます。
例えば、
- 沈黙のWebライティング
- 新しい文章力の教室
- SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64
以上のような書籍が有名です。
専門書籍では、Webサイトやホームページに掲載する記事の書き方や表現方法、事例を細かく丁寧に解説しています。
特に、Webライターとして活動している方は、指導書として必ず一冊は手元に置いておくのをおすすめする書籍ですので、Webライティングに迷った際の参考になるでしょう。
3-3.検定に合格し資格が取得可能
Webライティングには民間資格があり、他の資格試験同様に、合格することで取得できる制度が普及しています。
例えば、以下のような検定があり、どなたでも受験可能です。
- Webライティング能力検定(日本WEBライティング協会)
- Webライティング技能検定(日本クラウドソーシング検定協会)
それぞれ合格率は50%以下なので、資格を取得すればある程度のWebライティング技能を認められたと捉えていいでしょう。
今回はWebライティングについて、用語の説明や知識について解説いたしました。
専門用語や知識が多くありましたが、文章を書く時に迷われた際に、少しでもお役立ていただければ幸いです。
次の記事では、実際に存在するWebライティングの種類や、書き方の手順について解説します。
ぜひ文章を書く際の参考にしてみてください。
次記事:Webライティングとは?②~ライティングの種類と書き方の手順~