Webライティングとは?②~ライティングの種類と書き方の手順~

前回の記事では、意外と難しい「Webライティング」について、基本的な知識や紙媒体との違いなどについて解説いたしました。

前記事:Webライティングとは?①~Webライティングの基礎知識と特徴~

今回は、ライティングについて、記事の種類や実際の書き方の手順について確認していきます。

1.Webライティングの種類

1-1.コラム記事

ある情報をもとに、筆者の体験談や意見を含めて話を展開していくのがコラム記事です。
例えば、睡眠に関するコラム記事を書く場合に、公的機関が発表したデータをもとにして

  • データをもとに自分が行動した結果どうなったか
  • データの信頼性はあるのか
  • 他のデータと比較して何がわかるのか

といったような説明を加えるのがコラム記事といえます。

そのため、ただ睡眠に関するデータを述べているだけだとコラム記事には該当せず、情報記事に分類されるでしょう。
筆者の意見や経験が記事内に反映されているかどうかがカテゴライズの鍵となります。

1-2.情報記事

あるテーマに対し、事実や仮説など、公表しているデータや情報をまとめた記事情報記事と呼びます。

先ほどのコラム記事とは違い、筆者の意見は含めず、正確で信頼できる情報をさまざまな場所から集約させるのが大切です。
テーマに合致する公的機関や大学が発表したデータを集め、取捨選択をしながら記事に仕上げていく選定力が必要になってくるでしょう。

1-3.商品紹介記事

商品・サービスについて特徴やメリット・デメリットなどを紹介するのが商品紹介記事です。

ただの体験談として書くのではなく、この商品・サービスを利用する方は、どのような悩みを持っているのか、という点を把握しなくてはいけません。
その上で、特徴やメリット・デメリット、実際に使ってみた感想を書き、読者に使用感をわかりやすく伝えていく必要があります。

ただし、使っていないのに使ってみたような書き方や、企業イメージを損ねるような書き方をすると、トラブルに発展する可能性が高いので注意してください。

1-4.まとめ記事

ランキングや比較を用いて、あるテーマやジャンルに関する情報を集約させるのがまとめ記事です。

例えば、睡眠の質がよくなると人気の枕5種類をさまざまな観点から比較をしていく記事がまとめ記事に該当します。
そのときの季節やトレンドによって、需要が変わる場合も多いため、情報の更新や鮮度の高さを保つ必要があります。

また、まとめ記事の内容は類似したものが多く、差別化が難しい記事の1つです。
そのため、まとめ記事を書く場合は、独自の目線やニーズの発掘など、新しい切り口を見つける力を養うようにしましょう。

2.Webライティングの手順

2-1.構成を制作する

Webライティングをする際に陥りがちなのが、とりあえず書き始めてしまうことです。
ですが、トータルで考えると、構成をしっかり作りこんでから執筆した方が、はるかに効率がよくなります。

構成を作る際は、以下のポイントを意識しましょう。

  • 誰に向けた記事を書くのか
  • 読者のニーズや求めている情報は何か
  • どのタイミングで読んでほしいか
  • 読み終えたあとはどういう気持ちや行動をしてほしいか

上記を決めていくと、記事のペルソナが浮かび上がってくるはずです。
例えば、家族旅行に関する記事を書く場合を例にしてみましょう。

ポイント具体例
誰に向けた記事か小学生の子ども(2人)の夏休みに沖縄へ家族旅行に行きたい方
読者のニーズ・情報料金が安く、ホテル周辺に子どもが喜ぶ観光スポットが多数ある場所
読んでほしいタイミングホテルの早割を使ってお得に旅行してほしいため、夏休みの3ヶ月前に読んでほしい
読了後の気持ち・行動この記事から予約すればお得に旅行ができる。早速予約サイトに行って旅行の計画を立てよう

ここまでペルソナを設定していくと、どのような構成にしていけばいいのかが見えてくるはずです。
また、構成が決まると必要な情報もわかるため、効率よく収集ができます。

2-2.構成が完成したら執筆を始める

構成が完成したら、見出しに沿って執筆を始めていきましょう。
記事のボリュームにもよりますが、人によっては日を空けて執筆する場合もあるかもしれません。

しかし、可能なら決まった時間に書き上げてしまうようにしてください。
時間を空けたり、スキマ時間に作業したりすると、

  • 必要な情報を忘れてしまう
  • 書きたいことを忘れてしまう
  • 必須事項の書き漏れ

といった事態が起こりやすくなります。
文節の合間で内容が食い違ってしまうケースも考えられ、校閲時に修正する作業が多くなるでしょう。

そのため、なるべく短い時間・期間の中で一気に作業を進めてしまった方が、整った文章として完成しやすいです。
読者にとって良い文章を作るなら、作業時間の確保をしていきましょう。

同時に、検索エンジンに認識してもらいやすいようSEOライティングも意識しなくてはいけません。
読者+SEOの2つの観点から文章を考え、記事を完成させてください。

2-3.記事が完成したら校閲する

記事は書き上げたら終わりではなく、誤字脱字やコピペの確認など、校閲作業が必要です。
主に以下の4項目を意識しましょう。

  • 誤字・脱字がないか
  • コピーアンドペーストをする場合は引用表記しているか
  • タイトル・見出しに合った内容を記載しているか、話が脱線していないか
  • 読者に読みにくさを感じさせる文章になっていないか

上記項目を確認した上で、構成を作成する段階で意識したポイントに合致した記事に仕上がっているかを改めて確認しましょう。

特に、想定読者であるペルソナに対して響く記事になっていないと、読者にとって良い文章とはいえません。
細かな部分をチェックしたあとは、必ず全体の見直しを行い、ペルソナが求めていた記事かを確かめましょう。

もし、自身以外にも校閲できる方がいれば、最終チェックをしてもらうとより記事の品質を高められるはずです。

2-4.記事を公開する

校閲が終わったあとは、記事を公開する作業です。
記事の公開は、想定読者がインターネットを閲覧している時間帯に合わせるのが良いでしょう。

おおよそ以下の時間帯に、多くのユーザーがスマホ・パソコンによってインターネットやSNSを利用しています。

時間帯理由
7~9時出勤・登校前の社会人・学生の通勤時間帯
12~13時お昼休憩の時間帯
19~22時仕事・学校終わりや自宅で休養する時間帯

また、ただ視聴率の高い時間帯に合わせるのではなく、記事の内容によって公開時間を調整するのも方法の1つです。

例えば、職場でやる気をあげるビジネス系の記事なら、通勤前にサクッと読んでほしいので、朝の時間帯に公開した方が良いでしょう。
逆に、夜に公開しても想定読者は仕事を終えたあとのため、読むのを後回しにされて読了率の低下につながってしまうかもしれません。

このように、想定読者が閲覧しやすい時間+記事の内容に合わせた時間帯に公開を設定しましょう。

記事の公開と同時にSNSやメルマガでも通知しておくと、さらに読了率を高めることができます。
特にメルマガの会員になっている方は、運営しているWebサイトのファンであるため、後回しにしても読んでくれる可能性が高いです。

せっかくこだわって執筆した記事なら、多くの読者に記事を読んでもらえるよう、公開日時も管理していきましょう。

本記事では、Webライティングにあたって、記事の種類や実際の書き方の手順について解説しました。
ユーザーに響く品質の高い記事を作成するには、下準備が必要不可欠です。
執筆に迷ったら、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

次記事では、Webライティングのコツや、実際の執筆時の注意点について解説します。
さらにライティングについて知識を深めたい方や書き方を知りたい方は、ぜひご覧ください。

次記事:Webライティングとは?③~ライティングのコツと注意点~

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