アクセス解析を活用してホームページを改善しよう

当システムではアクセス解析ツールが搭載されており、いつでも蓄積されたアクセスデータを確認できます。
蓄積したアクセスデータを基に、アクセス解析を行ってホームページの改善点を探ってみましょう!

今回はアクセス解析について、よく耳にする専門用語の解説や、ホームページを改善するためのポイントなどもご紹介いたします。
ぜひご自身のホームページ運営にお役立てください。

1.アクセス解析とは

「アクセス解析って専門用語もあってちょっと難しそう…」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方のために、まずはアクセス解析でよく使われる用語について、わかりやすくご紹介します。
当システム内や本記事の中でも使用される用語になりますので、今後も必要な時にぜひ読み返してみてください。

①サイト訪問数ある訪問者がホームページを訪問していくつかのページを閲覧し、インターネットブラウザを閉じたり、他のホームページへ移動したりするまでの一連の行動を、1件としてカウントしています。
「セッション数」「訪問数」とも呼ばれます。
※異なるドメインのページを行き来した場合は、ドメイン毎に1件カウントされます。
②ページ閲覧数ホームページ内のページが閲覧された回数です。
閲覧されたページを、同じページを閲覧した場合の重複分も含めてすべてカウントします。
例えば、ユーザーがホームページを訪問し、3ページ見て離脱した場合のページ閲覧数は”3件”になります。
「ページビュー数」「PV数」とも呼ばれます。
CVRコンバージョン率(Conversion Rateの略)。
商品購入・申込など、ホームページが目的としている成果の数を、サイト訪問数(セッション数・訪問数)で割った数値のことです。
CVRが高ければ、効率よく成果を出していると判断できます。

2.アクセス解析のメリット

アクセス解析とは何をするのか?
またアクセス解析をする理由やメリットは何なのか?

アクセス解析をするメリットを把握して、ご自身のホームページをどう改善したいか、考えてみましょう。

今回は以下の3つのメリットについてご紹介します。

1.ページ閲覧数・CVRの改善ができる
2.コンテンツのニーズを把握できる
3.コンテンツを増やすヒントになる

1.ページ閲覧数・CVRの改善ができる

ホームページを運営していると、ページごとにページ閲覧数(PV数)の違いやCVR(コンバージョン率)が出てきます。

アクセス解析はページ閲覧数の違い・CVRをデータにして明確化させることが可能です。
そのため、どのページで改善が必要なのか判断できます。

ページ閲覧数の違いを見比べて思ったような結果が出ていないページを調整・修正する、といった効率のいい改善ができるでしょう。

また、CVRを管理指標にすることで、この数値を高めるような対策を考えたり、データを比較して分析したり、といったことが可能です。
たとえば、多くのアクセスがあるホームページにも関わらずCVRが少ない=成約までの誘導が上手くいっていないことがわかります

2.コンテンツのニーズを把握できる

アクセス解析は、提供するコンテンツにどれだけニーズがあるのか把握できるメリットもあります。

ニーズを把握する主な要素は

  • サイト訪問数
  • ページ閲覧数
  • ページ閲覧状況(ページ閲覧数のうちを占める割合)

です。

ページ閲覧状況で高い割合を占めるページは、閲覧されやすい、もしくは人気のあるページと考えることができます。
これにより、ユーザーの求める情報を推測することができます。

3.コンテンツを増やすヒントになる

アクセス解析はユーザーの国籍や訪れる時間帯などの属性も収集可能です。

  • 地域別アクセス状況
  • 時間帯別のページ閲覧数(PV数)

※地域別アクセス状況は接続ユーザーが利用していたプロバイダの公開情報がもとになっています。実際の接続場所と異なる場合があります。

上記のようなユーザーの属性がわかれば、コンテンツを増やす必要があるかどうかの目安になります。

海外のユーザーが多ければ日本語だけでなく英文のコンテンツを増やす、PV数が多い時間を狙ってメルマガやLINE配信をするなど、ビジネス展開の参考になるはずです。

3.当システムのアクセス解析を活用しよう

それでは、当システムのアクセス解析をどのようにホームページ運用に活用していくのか、例を交えながらご紹介してまいります。
実際のご自身のホームページを確認しながら読み進めてみましょう。

例①アクセス概要:ホームページ全体のCVR(コンバージョン率)を出す

「アクセス概要」画面では、ホームページ全体でのサイト訪問数がわかります。
これを使って、先にご説明したCVR(コンバージョン率)を出してみましょう。

【ダッシュボード画面】

【アクセス解析画面】

CVRは、以下の計算式で求められます。

CVR=
コンバージョン数
(問い合わせや申し込みなど、ホームページが目的としている成果)
÷サイト訪問数×100

たとえば、「お問い合わせを受け付ける」ことを目的としたホームページの、直近31日間のCVRを算出したい場合、各数値が

  • ホームページからのお問い合わせ(コンバージョン)=10件
  • サイト訪問数=1,000件

だと、CVRは
10÷1,000×100=1%
で、「CVRは1%」となります。

このCVRですが、まずは1%を目標としてホームページを運用していきましょう。
もし1%を超えたら、さらにこの数値を高めるようにホームページを運用改善していきます。

具体的にCVRを改善するには、以下のような施策を検討しましょう。

1.トップページ(入り口ページ)の改善
2.サイト導線の改善
3.お問い合わせフォームなどコンバージョンするためのページの改善

それぞれ詳しく解説します。

1.トップページ(入り口ページ)の改善

おそらく多くのユーザーは、貴社のホームページにはトップページから入ってくるものと思われます。

入り口ページはユーザーが「これからこのホームページを読み進めていくかどうか」を決める重要なページであり、ホームページの「顔」です。

ユーザーが求める情報がストレスなく読み進められるように、簡潔でわかりやすいページを心がけましょう。

参照:強みを明確に打ち出そう

2.サイト導線の改善

サイト導線とは、運営側がユーザーにしてほしい行動を導くための経路です。
ユーザーがコンバージョンするための導線がしっかりできているか、確認しましょう。

  • コンバージョンするためのボタンはわかりやすく掲載されているか
  • グローバルナビ、フッターコンテンツのページリンク集、サイドメニューの見直し
  • パンくずリストの設置
  • ページの名前やボタンに掲載された文言の変更 など

参照:問い合わせを促すホームページの導線づくり

3.お問い合わせフォームなどコンバージョンするためのページの改善

コンバージョンするためのページ、例えばお問い合わせフォームの場合、入力する情報が多すぎるとユーザーが離脱してしまう可能性が高まります。

運営側で必要な情報の量と、ユーザーが入力するのにストレスを感じない入力の量で折り合いをつけるように改善していきましょう。

また、コンバージョンの設定を見直すのも一つの方法です。

商品購入やセミナーなどについて、申込や予約などユーザーにとってハードルの高い行動をコンバージョンと設定するのではなく、その前段階の資料請求や問い合わせをコンバージョンに設定し、数値を改善していくことも選択肢に入れてみましょう。

参照:目的に合った問い合わせフォームにカスタマイズしよう

例②アクセス動向:更新のタイミング

「アクセス動向」では「時間帯別」「曜日別」でいつホームページに訪問されているのかがわかります。

これらを基に、メールマガジンの配信やSNSの更新日時を検討し、より閲覧してもらえるように配信時間を調整できます。

例③地域別アクセス状況:地域キーワードの調整

実店舗がある業種の場合、「地域別アクセス状況」も参考になります。

狙った地域からのアクセスが少ない場合は、その地域をキーワードとしてホームページに盛り込むように調整します。

例えば、

  • 店舗:地域をキーワードとして、店舗ごとのページを作成する
  • 士業:地方自治体の補助金や助成金などを解説したページを作成する

などです。

また、海外からのアクセスが多い場合、多言語でのページを作成するのもよいでしょう。

例④端末別アクセス状況:ホームページの最適化

「端末別アクセス状況」では、パソコン・タブレット・スマートフォン、どの端末でホームページが閲覧者されているかの割合を確認できます。
さらに下の表で、ランキング形式で詳細を確認できます。

閲覧が多い端末に合わせて、ホームページを改善していきましょう。

例⑤ページ閲覧状況:ユーザーの興味を把握

「ページ閲覧状況」では、各ページが何回見られているか、閲覧数や割合を確認できます。

閲覧数の多いページ=訪れるユーザーが興味のあるコンテンツです。
さらに関連するようなコンテンツを拡張・追加していきましょう。

また逆に、狙ったページの閲覧数が少ない場合、ホームページの導線がうまくいっていないターゲットユーザーの興味がない、など改善の余地が考えられます。

4.Google アナリティクスも設定できます

Google アナリティクスとは、Google社が無料で提供するアクセス解析ツールです。
基本利用は無料にも関わらず高機能・高性能なツールなので、多くの企業が導入しています。

Google アナリティクスでは、PV数や滞在時間をはじめ、ユーザーの年齢や性別など、多くの情報を網羅的に収集可能です。

利用者も非常に多いため、使用中にわからないことがあっても、インターネットで調べればほとんど解決できます。

当システムで作成されたホームページにももちろん設定できますので、より詳細なアクセス解析を行いたい方は導入をおすすめいたします。

Google アナリティクスについては下記記事をご参照ください。

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