E-E-A-Tとは②~E-E-A-TとSEOとの関連性~
前記事ではE-E-A-Tの基礎知識について解説しました。
では実際にE-E-A-TとSEOとはどのような関係性があるのか、Googleの検索品質評価ガイドラインに含まれるようになった経緯も併せて解説します。
経緯も併せて知ることでE-E-A-Tをより深く理解していただき、SEOにも役立てることができると思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
1.E-E-A-Tがガイドラインに追加されたのはなぜ?
そもそも、なぜE-E-A-TがGoogleの品質評価ガイドラインに追加されたのでしょうか。
この背景には、インターネット技術の発展に伴って、低品質なコンテンツが量産されたことが関係しています。
以前の検索エンジンでは、虚偽の情報が記載された記事が検索結果に上位表示され、場合によっては、読んだ人へ悪影響となるケースもありました。
検索アルゴリズム自体の精度も今よりも低かったために、リンクを購入、キーワードを大量に詰め込む、といった施策でも簡単に上位表示できたのです。
そうなると、Googleの検索エンジンの信用性・利用頻度の低下につながるため、コンテンツの品質を重視するアルゴリズムにアップデートされました。
このアップデートの中でE-E-A-Tが追加されたのです。
現在でも検索アルゴリズムは日々アップデートされており、より信頼できる情報が検索上位に表示されるようになりつつあります。
Google自体、ユーザーファーストの考えのもとサービスを提供し続けているため、E-E-A-Tの追加は必然であったといえるでしょう。
参考:Google検索結果の仕組みとは?表示の決まり方やポイントを解説①~検索エンジンとは?~
2.E-E-A-TとSEOの関係性とは?
検索アルゴリズムにE-E-A-Tが影響する以上、SEOとは深い関係性があります。
実際、Googleの「検索品質評価ガイドライン」にも、E-E-A-Tがページの評価基準になることが記載されています。
「検索品質評価ガイドライン」はGoogleが正式に発表しているからこそ、内容に即したコンテンツ制作ができれば、高い評価を得られるはずです。
つまり、E-E-A-Tに準ずるコンテンツはSEOの評価対象となり、上位表示への糸口になるでしょう。
ただし、E-E-A-Tさえ守っていれば評価が高まるわけではありません。
SEO対策はE-E-A-T以外にも、キーワードや共起語の挿入など多数の要素があります。
そのため、SEOという大きな枠組みの中に、E-E-A-Tがあるというイメージが正しいでしょう。
ホームページや該当ページを検索上位に表示させたい場合は、E-E-A-TだけでなくそのほかのSEO対策も忘れずに行いましょう。
2-1.YMYLについて
YMYL(Your Money Your Life)は、「人の幸福、健康、経済的安定、または安全に悪影響を与える」ページやコンテンツを指します。
具体的には、以下のジャンルがYMYL分野です。
- 金融系(保険・税金・投資・クレジットカードなどのお金に関するジャンル)
- 医療系(病気・薬・栄養などの医療や健康に関するジャンル)
- ニュース・経済系
- 市民の権利・政府・法律系
- ショッピング系
- 人々のグループ系(人種・宗教・国籍などのジャンル)
YMYL分野は特にE-E-A-Tの評価基準が高く、コンテンツにする際は慎重にならなくてはいけません。
特に、医療系のジャンルは「検索品質評価ガイドライン」でも、E-E-A-Tの評価を重要視していると記載しています。
なぜなら、以前の検索結果には、科学的根拠の乏しい医療系の情報が大量に公開されていた過去があるからです。
上記は「WELQ騒動」と呼ばれ、ユーザーの健康に悪影響を及ぼす可能性のある情報が上位表示されているとして、問題視されました(WELQとはその問題になった医療系情報キュレーションサイトのことです)。
結果、医療を含むYMYL分野において、E-E-A-Tが評価の比重を高めていったのです。
YMYL分野でコンテンツを制作する際は、E-E-A-Tを特に意識していかなくては、上位表示されることはないと考えていいでしょう。
今回はE-E-A-TとSEOとの関連性について解説しました。
ユーザーファーストという基本的な考え方に基づくことで、適切なSEO対策が行えるといえるでしょう。
次記事ではE-E-A-Tを考慮したSEO対策のポイントについてご紹介します。
これまでの内容を踏まえ、より具体的にホームページに反映できるE-E-A-Tについて考えてみましょう。
次記事:E-E-A-Tとは③~E-E-A-Tを考慮してSEO対策をするときのポイント~