E-E-A-Tとは③~E-E-A-Tを考慮してSEO対策をするときのポイント~

前記事ではE-E-A-TとSEO対策の関係性について、その成り立ちも含めて解説しました。

前記事:E-E-A-Tとは②~E-E-A-TとSEOとの関連性~

これまでの記事を読んでいただければ、E-E-A-Tを考慮してSEO対策をすることが、検索上位に表示されるポイントということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
しかし、具体的にどのようにすればE-E-A-Tを含めたコンテンツになるのかわからない方も多いでしょう。

今回は、E-E-A-Tを考慮したSEO対策について、10個のポイントをご紹介します。
E-E-A-Tの各要素は、互いに関連性があり、決して独立しているわけではありません。
そのため、これから紹介するポイントを全て含めたコンテンツになるよう意識してみてください。

また、基本的なSEO対策については、以下の記事で解説しているので、あわせてお読みいただくことをおすすめします。

参考:SEO対策のやり方を徹底解説

1.テーマ・ジャンルに特化する

専門性を高めるコツとして、テーマ・ジャンルに特化する方法があります。
絞り込めば絞り込むほど専門性が高くなるので、できるだけ範囲を狭くした情報発信を心がけましょう。

「ホームページ制作」というテーマを例にすると、より特化させるなら以下のような絞り込み方があります。

  • ホームページ制作 飲食店
  • ホームページ制作 居酒屋 横浜
  • ホームページ制作 レストラン ファミリー向け

ホームページ制作のジャンルの中でも、業種やニーズに合わせて絞り込むと、専門性を強めることが可能です。
上記でいえば、

  • 飲食店のホームページ制作ならどこよりも専門知識がある
  • 横浜エリアの居酒屋のホームページ制作に実績がある
  • ファミリー向けレストランの訴求力の高さで有名である

のように、テーマ・ジャンルに特化したホームページに仕上げられます。

2.専門知識を記載する

専門性を求めるなら、コンテンツ内に専門知識を記載するのも重要です。

コンテンツで専門知識が記載されている量が多いと、検索エンジンも専門性が高いホームページだと評価しやすくなります。
特に、自社でしか書けないような情報があると、より専門性を高められるはずです。

例えば、

  • ユーザーの意識・動向を調査したアンケート結果
  • ある商品の効果や機能を実測したデータ

などがあります。
E-E-A-Tの観点からすると、専門的な知見や知識を網羅的に提供できるかどうかも、そのテーマ・ジャンルに参入すべきかの判断基準になるでしょう。

3.専門家への取材や監修をしてもらう

専門性を高めるという意味では、専門家に取材するあるいは監修してもらう方法もあります。

スキンケアに関することなら、皮膚科医やスキンケアアドバイザーなどの専門家の取材で聞いた情報をまとめる、などです。
上記の方法を用いれば、自身が専門家でなくともコンテンツの専門性を高めることができます。

専門性を高める方法として、専門家に監修してもらっている記事をよく見かけるようになりました。
ただし、内容が薄く専門的ではないのに、形だけの「監修」を使っていても効果はないので注意が必要です。
監修をしてもらうなら、専門的な知見・知識で記事を制作しなくてはいけません。

また、よりE-E-A-Tを考慮するなら、

  • 監修者の情報・プロフィールをコンテンツ内に記載する
  • 監修者が関連するサイトから被リンクをもらう
  • SNSやブログなどで言及してもらう(サイテーション)

上記ができると、よりSEO対策としての効果に期待ができるでしょう。

4.運営者・企業情報の充実

信頼性・権威性を獲得するために、運営者・企業情報は必ず記載しておくべき要素です。

実際に、Googleの「検索品質評価ガイドライン」にも、以下のように記述されています。

Every page belongs to a website, and it should be clear

・Who (what individual, company, business, foundation, etc.) is responsible for the website.
・Who (what individual, company, business, foundation, etc.) created the content on the page you are evaluating.

以下、日本語訳
すべてのページはウェブサイトに属しており、明確にする必要があります
誰(どの個人、会社、企業、財団など)がウェブサイトの責任者であるか。
評価対象のページのコンテンツを誰が作成したか (どの個人、会社、企業、財団など)。

引用:検索品質評価ガイドライン

運営者・企業情報があると、検索エンジンだけでなくユーザーにとっても「誰が・どの企業が情報を発信しているか」を判断できます。

また、ECサイトやコーポレートサイトでは、顧客からの問い合わせも考えられるので、連絡フォームや電話番号の記載もすべきでしょう。
あわせて運営者・企業情報の信頼性を高めるために、SNSや自身で保有しているブログへのリンクも記載しておくのも有効です。

その際、SNSやブログのプロフィールページも充実させるのも忘れないようにしておきましょう。

5.一次情報でオリジナリティを高める

運営者が体験から直接得た情報や調査・実験結果を記載するのも、専門性・信頼性を高める方法の1つです。

SEOの観点からすると、他者からの情報のコピーではなく、オリジナルコンテンツである点を評価基準とします。
そのため、一次情報によるコンテンツのオリジナリティ向上は、検索エンジンからの評価は高くなるでしょう。

ただし、求める情報や調査・実験によっては莫大な予算や時間がかかるものもあるので、自社でリソースの確保が必要になってきます。
また、経験談や収集したデータは、コンテンツに合致しているのかも重要になります。

せっかく予算と時間をかけて収集したデータも、コンテンツのテーマに沿っていなければ、検索エンジンからの評価は高まらないでしょう。
そのため、コンテンツのテーマや調査するデータの整合性を確認しながら、一次情報の取得を行ってください。

6.被リンクを獲得する

正当な被リンクを獲得することで、信頼性があるホームページ・コンテンツとして検索エンジンから認識されます。
また、ドメインパワーの強いサイト(Googleから評価の高いホームページ)から被リンクを獲得するのは、権威性のある者から評価を得ると同義であり、SEOとしても効果的です。

ただし、ドメインパワーの強いサイトから被リンクを獲得することは、一筋縄ではいきません。

大切なのは、専門家や専門性の高いサイトよりも有益なコンテンツを発信するという考え方です。

どのホームページよりも有益なコンテンツであれば、自ずと評価が高まり、多くの人に見てもらえるようになります。
その結果、「この情報が知りたいならこのホームページが役に立つよ」といったように、ブログやサイト上でリンクしてもらえるようになるのです。
もちろん、SNSでシェアしてもらうのも良いでしょう。

ただし、冒頭で”正当な”被リンクと表現したのには理由があります。
実は、かつてはリンクを販売している業者が存在し、そこから被リンクを購入することができたのです。

以前までは、被リンク数によって簡単に評価を高められたため、リンク販売業者から被リンクを購入するホームページが多くありました。
現在では、不自然な被リンクはペナルティの対象となるため、自然な被リンクが獲得できるように、有益なコンテンツを発信できる努力をする必要があります。

7.サイテーションの獲得

サイテーションとは、企業名やサイト名、商品・サービス名が他のホームページやSNSで記載されることを指します。
URLを掲載する必要がないため、口コミもサイテーションに含まれると考えていいでしょう。

このサイテーションを獲得すれば、他者から評価されている企業・サイトとして認識されるため、権威性や信頼性に貢献します。
可能なら、被リンクと一緒にサイテーションを獲得し、ホームページの信頼を高めていくのが効果的です。

8.引用・参照は公的機関から

引用・参照する場合は、信用できる公的機関あるいは専門性の高いサイトからが良いでしょう。

科学的根拠やエビデンスのない情報を引用・参照するのは、信頼性の低下につながり、評価が著しく落ちる可能性があります。
特にYMYL分野で引用・参照をする際は、公的機関を用いるようにしなくてはいけません。

引用・参照文献は、検索エンジンだけでなくユーザーが信頼に値するかを判断します。
もし他サイトから引用や参照する場合は、一次情報がどこなのかを明確にして、大元の機関やサイトを用いるようにしましょう。

参考:YMYLとは①~YMYL基礎知識~

9.定期更新で最新情報の提供を意識する

検索エンジンでは、常に最新の情報を評価します。

現にSEO対策も、その時代によって適切な方法が異なり、従来では通用した方法が今では通用しないケースも多いです。
そのため、新しく記事制作する場合はもちろんのこと、過去記事も定期的に見直して、最新情報に更新しましょう。

特にYMYL分野でのE-E-A-Tは厳しく評価されるため、法律や規制の変更の際は、記事への反映も迅速に行うべきです。
もし、古い情報を掲載した記事がホームページ内にある場合、SEOの評価に悪影響を及ぼす可能性もゼロではありません。

新しい記事・過去記事どちらも定期更新を行い、常に最新情報の提供を意識しましょう。

10.検索キーワードに合わせたE-E-A-Tを意識する

検索キーワードに合わせた記事に仕上げるのがSEOの基本です。

その基本の中で、E-E-A-Tを意識してより専門的かつ信頼性のあるコンテンツにしていかなくてはいけません。

例えば、「筋トレ 腹筋」の検索キーワードをメインにコンテンツ制作をするのなら、

  • 最新の研究やデータをもとにメニューの紹介
  • 自身あるいは監修者がパーソナルトレーナーやフィジーク経験者など、プロの目線で記事が書かれている
  • フィットネスジムや大手スポーツメディアから被リンク・サイテーションを獲得している
  • 運営者・企業のプロフィールを掲載

といったように、検索キーワードをもとにE-E-A-Tを意識して、ユーザーに有益となるコンテンツに仕上げていきましょう。

参考:キーワードを基にコンテンツ作成を考える

11.プラスαで行いたいE-E-A-T対策

紹介したポイントをもとにすれば、E-E-A-T面が強化され、SEOの評価が高まることが考えられます。
しかし、よりE-E-A-Tを意識して信頼されるコンテンツにしたい、という方にとって、さらにプラスαで行いたいE-E-A-T対策を、2つご紹介します。

ぜひ実践していただき、充実したコンテンツにしていきましょう。

11-1.Google ビジネス プロフィールの登録・運用

E-E-A-Tの観点からすると、実店舗や会社がある場合は、Google ビジネス プロフィールの登録・運用をした方がよいでしょう。

Googleマップに店舗・会社があることで得られるメリットは多くあります。

  • ビジネスに関する情報を表示できる
  • ユーザー・自社が口コミを投稿・返信できる
  • ユーザーを自社サイトへ誘導できる

Googleマップに運営者・企業の情報を掲載することで、ホームページの権威性・信頼性が高まります。
また、口コミによってサイテーションを獲得できるので、検索エンジンとしても評価がしやすくなるでしょう。

さらに、Googleマップを見たユーザーが自社に興味を持った際にホームページへ誘導できる点も魅力です。
ホームページへ訪れるユーザーが多くなれば、それだけでも価値のあるコンテンツとして認識されやすくなるので、Google ビジネス プロフィールは集客戦略の一環として捉えておきましょう。

参考:Googleビジネスプロフィールの口コミ対策①~登録の流れからメリットデメリットの解説まで~

11-2.ホームページのURLをSSL化

ホームページのURLをSSL化することは、E-E-A-Tの信頼性を高めるだけでなく、SEOの評価の1つとして推奨されています。

SSLとは、第三者から情報を不正に読み取られるのを防ぐための暗号化技術であり、ユーザーを第一に考えるGoogleとしては必要不可欠な技術です。
E-E-A-TだけでなくSEOでも評価対象になっているため、ホームページは必ず常時SSL化をしておきましょう。

自社ホームページがSSL化しているかどうかは、ホームページにアクセスした際にURLが「https://」から始まっているかどうかで見分けられます。

12.まとめ

今回は、E-E-A-Tについて、SEOとの関係性や対策のポイントについてご紹介しました。
検索エンジンは、ユーザーに有益なコンテンツを検索結果に表示できるよう、日々進化を続けています。
その中でE-E-A-Tという概念が生まれ、より信頼できる情報が正当な評価が得られるようになりました。

これからもE-E-A-Tの概念はSEOの評価に大きく影響するでしょう。
そのため、本記事で紹介したE-E-A-TやSEOの対策ポイントを覚えて、ぜひ自社ホームページのコンテンツに反映させていきましょう。

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