古いサイトの見直しチェックリスト③~具体的な進め方と行動計画

前回の記事では古いサイトの改善について、デザインとユーザビリティ、コンテンツとSEOの観点から見直しするポイントを解説しました。

前記事:古いサイトの見直しチェックリスト②~見直しのポイント

では見直すポイントがわかったところで、どのように古いホームページの改善を進めていけばいいのでしょうか。

今回は

  • リニューアル実施の判断基準と進め方
  • 具体的なアクションプラン

について解説してまいります。

1.リニューアル実施の判断基準と進め方

古いホームページの改善ポイントがわかってきたところで、では実際の施策に対してどこまで手を入れるべきか、悩む方も多いのではないでしょうか。
サイトの状態によって必要な対策は異なります。

ここでは、部分改修と全面リニューアルの判断基準、そして費用対効果の考え方について解説します。
適切な判断をすることで、効果的に改善できるようになるでしょう。

1-1.部分改修で対応できるケース

サイトの基本構造に問題がなく、一部の機能やデザインを改善するだけで効果が見込める場合は部分改修がおすすめです。
具体的には、SSL証明書の導入スマートフォン表示の最適化特定ページのデザイン変更などが該当します。

自社で行わず作業を依頼する場合も、部分改修であれば工数や費用を抑えられます。
まずは現在のサイトで改善できる部分を洗い出してみましょう。

改修内容想定期間効果
SSL対応1週間程度セキュリティ向上・SEO効果
スマホ最適化2~4週間モバイルユーザーの満足度向上
問い合わせフォーム改善1~2週間コンバージョン率改善
ページ読み込み速度改善1~2週間離脱率低下・SEO効果

1-2.全面リニューアルが必要なケース

サイト全体の設計が古く、部分的な修正では対応しきれない場合は全面リニューアルを検討する必要があります。
例えば、10年以上前に作成したサイトでモバイル対応が困難な場合や、現在のブランドイメージと大きく異なるデザインになっている場合などが該当します。

また、競合他社のホームページと比較して機能やコンテンツが大幅に劣っている場合、ユーザーの使いやすさを考えた導線設計が必要な場合も、全面リニューアルを選択肢に入れるべきです。
アクセス解析データで直帰率が高い、滞在時間が短いといった課題が複数のページで見られる場合は、根本的な見直しが効果的です。

判断ポイント部分改修全面リニューアル
制作時期5年以内5年以上前
モバイル対応対応済み・調整可能未対応・構造的に困難
ブランドイメージおおむね一致大きく乖離
サイト構造問題なし複雑化して迷いやすい
競合との差小さい大きく劣っている

参考:成果を生み出すホームページへのリニューアルのポイント①~ホームページの重要性

1-3.費用対効果の算出方法

ホームページ制作やリニューアルの予算を確保するには、経営層や決裁者に対して費用対効果を明確に示す必要があります。
まずは現状のサイトがどれだけビジネスに貢献しているかを数値化しましょう。
月間の問い合わせ件数、資料請求数、売上への貢献度などを整理します。

次に、リニューアル後の改善目標を設定します。
例えば「問い合わせ件数を月10件から20件に増やす」「離脱率を50%から30%に改善する」といった具体的な数値目標を立てます。
これらの目標が達成された場合の売上増加額や業務効率化による削減コストを試算し、制作費用と比較することで投資回収期間を算出できます。

改善の実施を検討している場合は、早めに相談し見積もりを取得しておくことが重要です。

2.具体的なアクションプラン

古いサイトの見直しを進める際は、限られた時間と予算を有効活用することが重要です。
ここでは、実際にどのような手順で進めていけばよいのか、具体的なアクションプランを解説します。
計画的に進めることで、時間と予算を無駄なく活用し、より効果的なホームページ運用が可能になります。

2-1.優先順位の付け方

サイトの問題点をすべて一度に解決しようとすると、時間も費用もかかりすぎてしまいます。
まずは緊急度と重要度の2つの軸で問題点を整理することから始めましょう。

緊急度が高いものは、セキュリティ関連やSSL証明書など、放置するとリスクが大きい項目です。
一方、重要度が高いものは、ビジネスへの影響が大きい要素で、スマートフォン対応や問い合わせフォームの改善などが該当します。

優先度対応項目目安期間
最優先SSL化、セキュリティ対策即時~1週間
スマートフォン対応、古い情報の削除1~2週間
デザイン改善、コンテンツ追加1~2ヶ月
細かな装飾変更、追加機能の検討2ヶ月以上

対応可能なリソースを考慮しながら、優先度の高いものから順に取り組む計画を立てましょう。
すべてを完璧にしようとせず、まずは最も重要な課題の解決に集中することが成功のポイントです。

2-2.制作会社への相談と見積もり取得

自社だけでは対応が難しい項目については、ホームページ管理会社への相談を検討しましょう。
希望する時期までに完成させるためにも、早めの相談と見積もり取得が重要になります。

制作会社に相談する際は、現在のサイトの問題点をまとめた資料を用意しておくとスムーズです。
アクセス解析データや競合サイトとの比較資料があれば、より具体的な提案を受けることができます。
また、予算の上限も最初に伝えておくことで、現実的なプランを提示してもらえます。

2-3.スケジュール策定のポイント

スケジュールを立てる際は、余裕を持った計画が重要です。
制作会社の繁忙期によっては、通常より時間がかかる可能性もあります。

まず、希望する公開時期までの残り日数を確認し、逆算してスケジュールを組み立てましょう。
見積もり取得に1週間、社内での検討と決裁に1週間、実際の制作に最低でも3~4週間は見込んでおく必要があります。
部分的な改修であれば短縮できる可能性もありますが、全面リニューアルの場合は2~3ヶ月程度かかることも珍しくありません。

作業内容期間目安注意点
現状分析・課題整理3~5日関係部署からの情報収集が必要
見積もり取得・比較1~2週間複数社に依頼する場合は早めに
社内承認・契約1~2週間決裁ルートの確認を忘れずに
制作・修正3~8週間規模により大きく変動
テスト・公開3~5日予備日を設けておく

決裁プロセスも考慮に入れて、実現可能なスケジュールを立てることが大切です。
もし希望時期までの完了が難しい場合は、優先度の高い項目だけを先に対応し、残りは後回しにするという判断も必要になります。
無理なスケジュールで進めるよりも、確実に成果を出せる計画を立てましょう。

3.まとめ

古いサイトを見直すことは、セキュリティ対策やビジネス成果の向上につながる重要な取り組みです。
この記事では、SSL証明書やモバイル対応といった技術面の問題から、デザインやコンテンツの改善ポイントまで幅広くご紹介しました。

まずはアクセス解析データを確認し、自社サイトにどのような課題があるのかを把握することから始めましょう。
部分的な改修で対応できる場合もあれば、全面リニューアルが必要なケースもあります。

気づいた今がベストなタイミングです。優先順位をつけて計画的に進めることが成功のカギです。
ホームページは企業の顔となる大切なツールですので、ぜひ見直しを検討してみてください。

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