YMYLとは③~SEO対策ポイントとYMYLよくある質問~
前記事では、YMYLをSEOに役立てていただけるよう、その関係性について解説しました。
今回は、YMYLを具体的にSEO対策に役立てるための8つのポイントについて、よくある質問と合わせて解説します。
ご自身のホームページに活用できるところはないか、参考にしてみてください。
1.YMYLのSEO対策のポイントは?
1-1.ホームページの運営者情報を充実させる
コンテンツはもちろんのこと、ユーザーにホームページ自体を信頼してもらうための情報を充実させるのは、効果的な対策です。
例えば、以下のような情報があげられます。
- ホームページ運営者の情報
- プライバシーポリシー
- 利用規約
- キャンセル・返金ポリシー
- 会社概要
- お問い合わせ
- 運営理念
簡単にいうと、このホームページはどのような企業・人間がどういった考えのもとで運営しているのかをわかってもらえる情報を掲載すべき、ということです。
飲食店でも、調理をする人やキッチンが見えている方が安心できるのと一緒で、ホームページも信頼してもらえる情報をアピールしていきましょう。
1-2.執筆者情報を開示する
専門的なコンテンツに仕上げる場合、執筆者がどこの誰なのかを開示した方がより信頼性・権威性は高まります。
例えば、結婚式に関する情報の場合、どちらが信頼できる情報と感じるでしょうか。
- A)結婚を経験したことがある方
- B)ブライダルプランナーの資格を持っている方
上記だと、おそらくBの方が現場経験もあり、結婚業界事情も知っているため専門的かつ信頼できる情報だと感じるはずです。
ただし、ブライダルプランナーの資格を持っていると書くだけでは不十分なので、
- 執筆者のプロフィールページをホームページ内に作る
- 執筆者のブログやSNSがあればリンクを貼る
上記の項目を追加して、執筆者情報も充実させましょう。
1-3.信頼できる情報を掲載する
YMYLのコンテンツは、信頼できる情報かどうかが評価の大きな分かれ目です。
そのため、出来るだけ信頼できる情報を掲載するよう注力しましょう。
例えば、投資をしたいと考えている人の割合を掲載するため、自社内で意識調査のアンケートをしたとしましょう。
その際に、
投資をしたいと考えている人は多いです |
と書くよりも、
30代男性100人へ調査アンケートを実施したところ、投資をしたいと考えている人は、全体の63.7%という結果がでました。 |
と表現した方が、信頼できるはずです。
1-4.公的機関の情報を参考にする
予算によっては、専門家や資格保有者に監修してもらうことができない場合もあるかもしれません。
そのときは大学や研究機関の論文や、政府が発表しているデータなど、公的機関の情報を参考にするといいでしょう。
もし参考・引用する場合は、必ず情報元をリンクするのを忘れないようにしてください。
万が一コピー&ペーストした情報だと判断された場合は、検索エンジンからペナルティを受けてしまい、上位表示が難しくなってしまいます。
1-5.ユーザーのニーズに的確に応えるコンテンツにする
YMYL分野に限ったことではありませんが、コンテンツがユーザーのニーズに的確に応えられているか確認すべきです。
情報を掲載する際、SEO対策として効果的なものとするには、網羅的な情報を詰め込んだコンテンツにするのが良いと考えるかもしれません。
たしかに、情報が網羅されたコンテンツは評価が高くなる傾向にありますが、それはユーザーのニーズに応えられていることが前提です。
曖昧な答えや本来のニーズに応えていないコンテンツは、情報の内容が薄くなる傾向にあります。
そのため、ユーザーのニーズに応えているということを前提としたコンテンツを意識して記事を制作しましょう。
1-6.HTTPS化を忘れない
インターネットの信号を暗号化して、第三者から盗み見されないように、ホームページのHTTPS化(常時SSL化)を忘れず行いましょう。
Googleの評価項目にもHTTPS化があげられており、現代においては必須の作業ともいえます。
HTTPS化されていないURLは、主要なWebブラウザであるGoogleChromeの場合「保護されていない通信」と表記がされるので、見た目にもマイナスな印象を与えます。
1-7.定期的に情報更新する
情報は新しいものほど評価されやすい傾向にあるので、今までに公開しているコンテンツも定期的に更新すべきです。
古い情報の中には、現在では間違っている内容の場合もあります。
そのため、見直しやリライトの意味も込めて、従来のコンテンツをチェックしてみてください。
1-8.サイテーションも意識する
インターネット上で自社名や商品・サービス名が言及されることを「サイテーション」と呼びます。
サイテーションはあくまでテキストで記載されている状態のことを指し、サイト等へのリンクは必須ではありません。
実は、被リンクでなくてもサイテーションの獲得は権威性の向上につながり、ホームページの評価に関与するのです。
もし、SNSやGoogleビジネスプロフィールを運用しているのであれば、その媒体の中で口コミ及び社名などを言及してもらえるよう意識してみましょう。
2.YMYLのよくある質問
2-1.YMYLのジャンルは上位表示されにくいの?
YMYLジャンルは評価が厳しいため、非YMYLジャンルよりも上位表示されにくいです。
しかし、全く上位表示されないわけではありません。
E-E-A-Tを意識して高品質なコンテンツが提供できれば、上位表示や順位が上がる可能性は十分に考えられます。
2-2.YMYLのジャンルで低品質ペナルティを受けたらどうすればいい?
YMYLのジャンルで低品質ペナルティを受ける可能性は大いにあります。
低品質ペナルティを受けたら、まずはE-E-A-Tの観点から、コンテンツを見直しましょう。
おそらく、どこかペナルティを受けるような内容が含まれているはずです。
ペナルティの原因と思しき箇所を解消したら、改めてクローラーに評価されるまで待ちましょう。
2-3.YMYLで最も評価の高い対策は何ですか?
YMYLで最も評価の高い対策というのはなく、各評価基準をクリアしていくことが効果的です。
E-E-A-Tを意識できているか、対策キーワードは含まれているか、コンテンツの質やユーザーのニーズに答えられているかをチェックしましょう。
3.まとめ
今回はYMYLの対策ポイントについてご紹介しました。
YMYLは検索エンジンからの評価は厳しいものがありますが、だからこそ自社の経験値や専門性を存分に発揮できるジャンルでもあります。
Googleの基本的な考え方である「ユーザーファースト」を意識して、ぜひ閲覧者に有益な情報を発信し、ホームページの上位表示を目指していきましょう。