Web集客って?③~Web集客の方法と業種別ポイント~

Web集客について、前回の記事ではWeb集客の流入経路について解説いたしました。

前記事:Web集客って?②~Web集客の流入経路を知ろう~

今回は、これまでの記事を踏まえて、実際のWeb集客の方法や、業種別のポイントについて解説してまいります。
ぜひ自社の集客にお役立てください。

1.Web集客の方法

①自社サイトでの情報発信

無料でできるWeb集客のひとつに、自社サイトでの情報発信があります。

自社商品・サービスを必要とする潜在ニーズ・顕在ニーズを持ったユーザーが、どのようなキーワードで検索するのかを考えましょう。

キーワードに対して最適なコンテンツを提供できれば、検索エンジンの評価が高まり、自然検索での流入が増加します。

検索エンジンから評価が得られるまでには時間を要するだけでなく、そのときに最適なSEO対策が必要です。
労力と時間がかかる一方で、検索結果に上位表示されると安定した流入が見込めます。

評価の高いコンテンツは自社サイトの資産になるので、継続的に情報発信を行い、検索エンジンからの評価を高めていきましょう。

参考:SEO対策のやり方を徹底解説

②プレスリリース配信

自社の取り組みやニュースを新聞・雑誌・大手ニュースサイトに取り上げてもらうための記事がプレスリリースです。

有名なメディアに取り上げてもらえると、より多数の方の目に留まり、注目を集めることができます。
プレスリリースを配信する際は、メディアに掲載されやすいような内容やタイミングを考慮した上で臨みましょう。

もし、資金に余裕があるならプレスリリース配信サービスを利用して、メディアに配信するのを代行してもらうのも方法のひとつです。

③SNSでの情報発信

TwitterやInstagramなどのSNSで公式アカウントを開設し、自社商品・サービスに関連した情報を発信するのも集客戦略といえます。

投稿の中に自社サイトのリンクを設置しておけば、サイトのアクセス数増加にも期待できるでしょう。

SNSは拡散力があるからこそ、炎上リスクについても理解して運営を継続しなければなりません。

現代においてSNSによるWeb集客は始めやすく効果が出やすい手法なので、積極的に取り入れていきましょう。

④SNS広告の利用

各SNSのタイムライン上に自社広告を表示させて集客するのも効果的です。

SNS広告は、他の広告と比較すると自然な形でユーザーにアプローチができるので、抵抗感なく自社商品・サービスを宣伝できます。
このユーザーに表示させて欲しいといったターゲティング設定ができるので、ニーズが絞れているのなら、より効果は出やすいでしょう。

逆に、詳細なターゲティングができていないと、潜在ニーズや商品・サービスに興味がないユーザーにも広告を表示させてしまいます。
広告を発信する目的に合わせて、的確な運用スキルが求められるのも、SNS広告の特徴です。

⑤リスティング広告の利用

リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれ、検索窓に入力したキーワードに対して適切な広告を表示させます。

キーワードを入力している必要があるので、ある程度悩みが明確な顕在ニーズを持つユーザーに対してアプローチが可能です。

さらに、リスティング広告は自然検索の上位表示よりも目立つ位置に表示されるので、SEO対策をせずとも効率よく集客可能です。

ただし、リスティング広告ではキーワードに合わせてクリックしたくなるようなタイトルを考えなくてはいけません。
他の広告よりも成約率は高いですが、キーワードによっては競合も多く、コストもそれなりに発生します。

リスティング広告の運用を続けていると、ユーザーがどのようなキーワードを入力するのか収集・分析もできるでしょう。
分析したキーワードを使えば、自然検索での上位表示にも活かせるので、予算があるなら取り入れるべきWeb集客の一種です。

⑥アフィリエイト広告の利用

個人ブログ・商用ブログに自社商品・サービスを紹介してもらい、集客を促す方法がアフィリエイト広告です。

宣伝方法が、それぞれのブログ・サイト運営者に委ねられるため、さまざまなアプローチ法で集客を行えます。
ときには、自社では考えていなかったターゲット層の発見もできるので、顧客層の開拓として活用することも可能です。

アフィリエイトは、宣伝したブログ経由で商品の購入が発生した場合に、成果が支払われます。
成果が出るほど報酬が発生し続けてしまうので、予算管理は徹底しておかなくてはいけません。

⑦リターゲティング広告・リマーケティング広告の利用

自社サイトを訪れた経験のある方に、再度訪れてもらうよう広告を配信するのがリターゲティング・リマーケティング広告です。

一度でも訪れている方がターゲットなので、認知していないユーザーに比べると成約しやすい点が特徴です。
また、別の商品・サービスと比較している期間にもアプローチできるので、競合が多い商材でも広告配信の効果が期待できます。

ただし、すでに自社商品・サービスについて利用しないと決めた方でも対象となる場合があるため注意が必要です。
また、自社サイトに訪れたことがある、という条件がないと、配信しても露出が少なくなるので、ある程度のアクセス数が条件になるでしょう。

2.業種別Web集客のポイント

飲食店のWeb集客のポイント

飲食店は競合が多く、Web集客の方法も工夫を凝らさなければ難しい業種のひとつです。

一般的な手法としては、食べログやぐるなび、ホットペッパーなどのポータルサイトに登録し、露出を増やす方法です。

ただし、ただ登録するだけでは他の飲食店と変わらないため、自店舗の強みをアピールする方法を考えなくてはいけません。

まずは料理やコースの料金や、お店の雰囲気がわかる外観・内観・料理の写真を充実させましょう。
ユーザーが飲食店を選ぶ際に必要となる情報は、とことん掲載するのがポイントです。

さらに、期間限定や日替わりのメニューがある場合には、SNSを活用すると効果的なアプローチができます。

例えば、

  • LINEの公式アカウントにて期間限定のメニューの告知
  • インスタグラムにて本日のおすすめ料理を写真とともに掲載
  • SNSに自店舗の写真・口コミを投稿したら割引クーポンを提供

といった使い方ができるでしょう。

Googleマップで近隣の店舗を検索するユーザーに向けた施策も忘れてはいけません。

最近では、「地名+居酒屋」などで検索すると、Googleマップと該当するお店が自然検索上部に表示されます。
そのため、Googleマップの検索で上位に表示されるような施策であるMEO(Map Engine Optimization)の実施も大切です。

基本的には、ポータルサイトと行う施策は変わらず、店舗情報の充実さと口コミを投稿してもらえるよう呼びかける、などを行いましょう。

また、自社ホームページでポータルサイトやGoogleマップには記載できないような自店舗のこだわりや魅力を発信して差別化もできます。

参考:MEO対策(ローカルSEO)のメリットと実施方法
Googleビジネスプロフィールの口コミ対策①~登録の流れからメリットデメリットの解説まで~
スマホで簡単!ホームページ作成に使える写真撮影術!基礎編

美容室のWeb集客のポイント

美容室のWeb集客も、基本的には飲食店と変わりません。

ホットペッパービューティのような大手ポータルサイトに登録し、メニューや写真を充実させましょう。

特に美容室は、自分のなりたいヘアスタイルにしてくれるかどうかがユーザーにとって重要です。
そのため、同じヘアスタイルだとしても、より多くの事例として写真を掲載する方が、ユーザーの目に留まりやすくなるでしょう。

また、自店舗のホームページを制作する場合は、美容室の雰囲気が伝わるようなデザイン性の高さも求められます。

美容師やスタッフの質が高い、あるいは髪の悩みを解決してくれる印象を与えるために、コラムの設置もおすすめです。
髪に関する有益なコンテンツを発信できると、遠方から足を運んででもスタイリングしてもらいたい、という方も増えてくるでしょう。

整体・鍼灸・整骨院のWeb集客のポイント

整体・鍼灸・整骨院のWeb集客は、信頼感をどれだけ与えられる情報を掲載できるかがポイントです。

身体の痛みや異常を治してくれる技術力のある方のもとに行きたいと考えるのが普通なので、評判や実績を重視してアピールした方がいいでしょう。

また、身体の痛みや異常を治したい、というのは悩み系コンテンツになるため、SNSやコラムの継続的な発信に向いています。
腰の痛みひとつとっても何が原因なのか、自宅でできるケアはないかなど、役に立つ情報を発信すると、SNSやWebサイトのファンがつきやすいです。

Web集客という観点からすると、整体・鍼灸・整骨院はニーズがあり、情報発信を継続しやすい業態といえるでしょう。

ホテル・旅館のWeb集客のポイント

ホテル・旅館もポータルサイトへの登録が最も手軽かつ効果的なWeb集客の方法です。

また、何を強みにしているホテル・旅館なのかによってWeb集客の方法も変わるでしょう。

  • 料金の安さが強み:公式アカウントやSNSで料金が安くなるキャンペーンの発信をする
  • 宿泊体験が強み:評価の高い口コミを集めるためにお客様に口コミ投稿のお声かけをする
  • 立地のよさが強み:「地名+ホテル」で上位表示されるようMEOに力をいれる

以上は例ですが、強みをどこにするのかで最適なWeb集客を検討していきます。

また、宿泊や観光に関するコンテンツを提供できると、自社サイト自体の人気にもつながり、リピーターだけでなく新規顧客の獲得にもつながります。

3.まとめ

以上、Web集客の方法や業種別のヒントについて解説いたしました。

Web上での集客は現代のビジネスにおいて欠かせない要素となっています。
効果的な戦略を立て、正しい手法を用いることで、多くの人々にビジネスやサービスを知ってもらうきっかけになるでしょう。

ぜひ本記事を自社のWeb集客にお役立てください!

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