【2024年】SEOトレンドと今やるべきSEO対策
ホームページの作成・運用で必ず聞くことになる「SEO」。
SEOにはその時代でトレンドがあり、場合によっては昔のSEOが今はもう効果がない、むしろ逆効果であることも。
今回は2024年現在のSEOのトレンド、今やるべきSEO対策を解説していきます。
本記事を参考にしていただき、ぜひSEO知識のアップデートとホームページの改善を進めていきましょう。
1.SEOとは?
SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の頭文字を取ったもので、読み方はそのままアルファベットで「エスイーオー」と読みます。
Google等の検索エンジンにおいて、狙ったキーワードで自社ホームページを上位に表示させるための対策のことです。
一般的には、自社を知らない人に認知してもらうため、固有名詞以外のキーワードで上位表示を狙うことが多いです。
たとえば、「渋谷駅 歯科」「税理士 松戸市」「モーター 修理」「工業用 ゴム」などです。
1-1.SEOはなぜ重要?
検索結果画面の上位に表示されるほど、閲覧者の目に留まりやすく、ホームページの流入増加が見込めます。
ホームページの流入が増えれば、認知度アップ、問い合わせや新規顧客獲得など、成果の向上につながる可能性が増えます。
ホームページの効果を高めるためにも、SEOは重要なのです。
1-2.SEO対策を行うメリット
SEO対策を行うメリットは、主に下記の3つです。
優良見込顧客にリーチできる
- 自社に関連するキーワードで検索したユーザー
= ニーズが顕在化したユーザーに閲覧してもらえる可能性が高い - 購入や来店、成約につながる確度が高い
無料で実施できる
- SEO対策の基本はコンテンツ作成
- 手間・人的コストはかかるものの、費用をかけずに取り組める
継続的な効果が見込める
- 検索エンジンの評価基準が大きく変わらない限り、急激な順位変動は起こりにくい
- 一度上位に表示されれば、中長期的に安定した効果が期待できる
1-3.SEO対策を行う上での注意点
これまで、SEO対策のメリットについて解説してまいりました。
しかしSEO対策には行うにあたって注意すべきポイントもあります。
実施にあたっては、下記も覚えておくようにしましょう。
必ず上位に表示されるわけではない
- 検索順位が決まる仕組みは完全には明らかにされていない
- 一部公開されているGoogleの方針に沿って対策することで上位表示されやすくなるが、確実ではない
- 狙うキーワードによっては競合が多く、上位表示が難しい場合も
効果が出るまで時間がかかる
- 対策を実施してからすぐに効果が表れるわけではなく、通常4カ月~1年はかかる
- 特に新規でホームページを開設する場合は、検索エンジンに認知してもらうところからスタートのため、より時間がかかる
- 中長期的施策として、継続して取り組むことが重要
1-4.SEOとは「Googleへの対策」です
日本で最も使われている検索エンジンはGoogleです。
また、ほかによく使われるYahoo!も、その内部の検索エンジンはGoogleの検索エンジンを利用しています。
この2つを足すと、検索エンジンのシェアは約9割にもなります。
つまりSEOは、Googleの仕組みや方針に沿って取り組む必要があるのです。
2.検索順位が決まる仕組み
SEO対策を行う前に、SEOへより理解を深めるため、まずはGoogleの検索順位が決まる仕組みについて確認していきましょう。
新規ホームページの公開直後は、ホームページは検索エンジンに認知されていません。
クローラーと呼ばれる検索ロボットに検出してもらい、インデックス登録されることではじめて検索結果に表示されるようになります。
参考:ホームページが検索しても出てこない?原因と対処法を解説
Google検索結果の仕組みとは?表示の決まり方やポイントを解説①~検索エンジンとは?~
2-1.検索順位が決まる要因
ではGoogleの検索結果の順位は、実際どのような要因で決まるのでしょうか?
大きくは
- コンテンツの関連性
- コンテンツの質
- ユーザビリティ
が関連し、その他、ユーザーの現在地、過去の検索履歴、検索設定などによって検索結果がカスタマイズされます。
参考:Google検索結果の仕組みとは?表示の決まり方やポイントを解説②~上位表示されるためのポイント~
2-2.2023年に行われたGoogle検索システムのアップデート
Googleはユーザーに最適な検索結果を表示できるように、常に検索ランキングシステムのアップデートを実施しています。
昨年、日本語サイトを対象に行われた主なアップデートでは、
- E-E-A-T(※後述)が重視されるジャンルで検索順位の変動が大きかった
- サイト全体でコンテンツの有用性を評価するよう変更された
これらの結果より、SEO対策はコンテンツを重視する傾向がさらに強まっていることがわかります。
3.今やるべきSEO対策
それでは、2024年現在、今行うべきSEO対策を確認していきましょう。
対策は、大きく3つのカテゴリに分けられます。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
3-1.クローラーの巡回促進:①メタタグを適切に設置する
メタタグとは、クローラーにページの情報を伝えるHTMLタグのことです。
通常は画面上には表示されませんが、設定する内容はSEO的に重要な意味を持っています。
これらのメタタグを適切に設定することにより、正しいホームページの情報を検索エンジンに伝えましょう。
ページタイトル(title)
- 検索結果に表示されるページのタイトル
- 30文字以内で簡潔に分かりやすく
- 狙いたいキーワードは冒頭に配置する
- ページごとに設定する
≫当システムでの設定方法は
サポートサイト|ページ編集 – ページ設定|トップページ – SEO対策
サポートサイト|ページ編集 – ページ設定|下層ページ – SEO対策
参考:title(タイトル)タグとは?SEOでも重要視される効果やポイントを解説
説明文(description)
- 検索結果のタイトル下部に表示される概要文
- 80文字以内でページの内容を適切に表現し、かつユーザーがクリックしたくなる文章にする
- ページごとに設定する
≫当システムでの設定方法は
サポートサイト|ページ編集 – ページ設定|トップページ – SEO対策
サポートサイト|ページ編集 – ページ設定|下層ページ – SEO対策
参考:ディスクリプションとは?①基礎知識の解説、設定を確認しよう
見出し(h1~4)
- 狙いたいキーワードは冒頭に配置する
- コンテンツの内容を簡潔にまとめる
- h1→h2→h3→h4の番号順に使う
≫当システムでの設定方法は
サポートサイト|コンテンツ編集 – コンテンツ追加|見出し
参考:「見出し」(Hタグ)とは?SEOとの関連やポイントを解説
alt属性
- 画像が表示されなかった時に代替として表示されるテキスト
- 画像の内容を適切に表現する
≫当システムでの設定方法は
サポートサイト|コンテンツ編集 – コンテンツ追加|画像
3-2.クローラーの巡回促進:②内部リンクを最適化する
内部リンクとは、自社ホームページ内のページを繋ぐリンクのことです。
内部リンクを最適化することで、ホームページのページ同士の関係性を検索エンジンに伝え、クローラーがホームページ内を巡回しやすくします。
グローバルナビゲーション・フッター
- 主要なページへアクセスできるグローバルナビゲーションやフッターを全ページに設置
- クローラーが漏れなく巡回するのを助ける
≫当システムでの設定方法は
サポートサイト|コンテンツ編集 – グローバルナビ編集
パンくずリスト
- ページの上部に、今閲覧しているページの場所を示すパンくずリストを設置
- クローラーがホームページの構造を理解するのを助ける
≫当システムでの設定方法は
サポートサイト|ページ編集 – ページ設定|トップページ – ホームページ共通設定
関連性の高いページへのリンク
- コンテンツ内に関連性の高いページへのリンクを設置
- ユーザーの回遊性が高まり、ホームページ全体の評価向上が期待できる
≫当システムでの設定方法は
サポートサイト|コンテンツ編集 – コンテンツ追加|文章
サポートサイト|コンテンツ編集 – リンク設定方法
アンカーテキスト(テキストに設定されたリンク)
- リンク先の内容を適切に表現したテキストにリンクを設置
≫当システムでの設定方法は
サポートサイト|コンテンツ編集 – コンテンツ追加|文章
サポートサイト|コンテンツ編集 – リンク設定方法
3-3.クローラーの巡回促進:③インデックス登録を申請する
インデックス登録の申請には、Googleサーチコンソールという、Googleが無料で提供しているSEOアクセス解析ツールを利用します。
Google サーチコンソールは当システムにも搭載でき、サーチコンソールからインデックス登録を申請することで、クローラーの巡回促進が可能です。
ホームページを公開したら、Googleサーチコンソールも登録しておきましょう。
≫当システムでの設定方法は
ホームページ公開後のおすすめ作業(PDF)
3-4.使いやすさの改善:④スマートフォン対応する
- スマートフォンで閲覧した際に使いやすく見やすいモバイルフレンドリーなホームページをGoogleは評価する
- ユーザーの利便性向上のためにもスマートフォン対応は必須
パソコンで見た時は問題がなかったとしても、スマートフォンで見た際に思わぬ表示のされ方をしていた、ということもあるかもしれません。
必ずホームページはスマートフォン実機で確認することをおすすめします。
3-5.使いやすさの改善:⑤https化する
- https非対応のページに対しGoogleは警告を表示
- ユーザーが安心かつ安全に閲覧できるようホームページ全体の通信を暗号化するhttps化は必須
ホームページのURLが「https://」で始まっていれば問題ありません。
「https://」で始まるホームページは、「常時SSL」という技術が適用されたホームページです。
SSLとは「Secure Socket Layer」の略で、インターネット上でやり取りするすべての情報を暗号化して送受信する仕組みです。
このSSLを特定のページだけでなく、ホームページ内の全ページに適用し、より安全性を高める常時SSL化が、近年求められるようになりました。
ユーザーが安心して閲覧、情報の送受信ができるよう、常時SSLの導入を検討しましょう。
3-6.使いやすさの改善:⑥ページの表示速度を上げる
- 読み込み速度が遅いとユーザーのストレスになり離脱の要因にもなる
- 画像のリサイズや圧縮、画像の掲載枚数が多いページを分割するなどして軽量化を図る
特にスマートフォンでの閲覧は、ユーザーの端末や環境に依存するためその影響を受けやすいです。
できる限りユーザーが快適に閲覧できるように、画像の軽量化などに取り組みましょう。
≫当システムでの設定方法は
サポートサイト|基本画面 – ライブラリ|画像の補正方法
3-7.良質なコンテンツ拡充:⑦低品質なコンテンツを修正・削除する
現代のSEO対策は、コンテンツの品質が重要視されるようになってきました。
よって低品質なコンテンツを多く含むホームページは、全体の評価が下がってしまう可能性があります。
該当するページを削除するか、ユーザーにとって有益なものにリライトしましょう。
3-8.良質なコンテンツ拡充:⑧ユーザーの検索ニーズに沿ったコンテンツを作る
まずは上位表示を狙いたいキーワードとよく一緒に検索される語句から、ユーザーが知りたい情報を探り、キーワードを決めていきましょう。
たとえば、下記は上位表示を狙いたいキーワードを「ホームページ 作成」とした場合です。
Googleサジェストキーワードと、無料キーワードリサーチツールから、
- 自分でホームページを作る方法やおすすめのツール、作成を依頼する場合の費用などを求めている
- また、自社の業種と併せて調べている
ことが分かります。
※ラッコキーワード https://related-keywords.com/suggestGoogle
これらの結果から、ユーザーのニーズを想定し、そのニーズに応えるコンテンツを作成します。
コンテンツは1ページにつき1キーワード(テーマ)に絞るのが原則です。
最も狙いたいキーワードに関連する良質なコンテンツを量産することで、ホームページ全体の評価向上が見込めるでしょう。
3-9.良質なコンテンツ拡充:⑨E-E-A-Tを意識する
近年のSEOで高品質なコンテンツとして評価されるには、Google検索品質評価ガイドラインで言及されている「E-E-A-T」を満たすことが重要になっています。
E-E-A-T(イーイーエーティー/ダブルイーエーティー)とは、
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trust(信頼性)
4つの頭文字をとったGoogleの造語です。
中でもTrust(信頼性)が最も重要とされています。
E-E-A-Tについては、下記記事にて詳しく解説しております。ぜひ記事をご参照ください。
参考:E-E-A-Tとは③~E-E-A-Tを考慮してSEO対策をするときのポイント~
4.SEO対策チェックリスト
これまでご紹介した「2024年やるべきSEO対策」について、下記にまとめました。
チェックリストとしてご活用いただき、ご自身のホームページを点検してみてください。
No | カテゴリ | チェック項目 |
---|---|---|
1 | メタタグ | ページごとに固有のページタイトル(title)を設定していますか? |
2 | ページタイトル(title)に狙いたいキーワードは含まれていますか? | |
3 | 説明文(description)を設定していますか? | |
4 | 見出しタグはh1→h2→h3→h4の番号順に使われていますか? | |
5 | 重要な画像にalt属性が設定されていますか? | |
6 | 内部リンク | グローバルナビゲーションやフッターから主要なページにアクセスできますか? |
7 | パンくずリストを設置していますか? | |
8 | コンテンツ内に関連性の高いページへのリンクを設置していますか? | |
9 | リンク先の内容を適切に表現したテキストにリンクを設置していますか? | |
10 | インデックス登録申請 | 新たなサイトやページを公開した際はGoogle サーチコンソールからインデックス登録を申請していますか? |
11 | ユーザビリティ | ホームページはスマートフォンに対応していますか? |
12 | ホームページのURLはhttpsから始まっていますか? | |
13 | 表示速度が遅いページはありませんか? | |
14 | コンテンツ | 他サイトから無断複製されたコンテンツはありませんか? |
15 | 内容が薄いなど低品質なコンテンツはありませんか? | |
16 | 低品質なコンテンツがあった場合、削除または修正していますか? | |
17 | サジェストキーワードなどでユーザーのニーズを調べていますか? | |
18 | ニーズに応えるコンテンツは十分ですか? | |
19 | E-E-A-T | 一次情報・自社独自の情報を掲載していますか? |
20 | 1つのホームページの中に全く異なる複数のテーマが存在していませんか? | |
21 | 良質な被リンクやサイテーションを獲得できていますか? | |
22 | 信頼できる引用元から引用していますか? | |
23 | 運営者・企業情報を掲載していますか? | |
24 | 定期的に更新していますか? | |
25 | 古い情報は最新情報にアップデートしていますか? |